野村茂久馬翁銅像〔198〕2003/10/31
2003年10月31日(金)晴れ
高知城の周辺には、たくさんの顕彰碑やモニュメント、銅像が建立されちょります。今朝写して来たのはその一つ。
一昨日のにっこりでご紹介しました、高知城南東の「丸の内緑地」にございます、「野村茂久馬」翁の銅像ですらあ。
この銅像の題字は、吉田茂総理大臣によるもの。そもそも野村翁とは何者なんですろうか?高知の皆さんはある程度ご存知ですよね。明治大正昭和にかけて大活躍した実業家で、「土佐の交通王」とも呼ばれた人物です。
バス路線の整備や電車事業を興し、自動車による貨物輸送、船舶による物資の輸送など、幅広い分野で事業展開を行い、土佐の財界に君臨しました。
フォード自動車の販売業をやったりもしちょりますね。高知商工会議所会頭や貴族院議員を歴任し、社会活動分野でも大きな功績を残しちょります。
土佐に残る料亭「得月楼」におりました90歳を超えるお姐さんのお話を聞いたことがあります。ここ「得月楼」は、その昔は「陽暉楼」といいまして、映画の舞台にもなった西日本随一の大料亭でした。
野村翁は、古き良き時代(もちろん戦前)、ここでよく豪遊されたそうです。ちくと今では考えられんですが、大広間に豆腐をぎっしりと並べ、割り箸を苗に見立てて、大勢の芸者さんに着物の裾をまくらせて、せえのおで「田植え」をしたりした遊びも今では語り草ぢゃねえ。