近代水泳競技発祥の地、雑喉場〔1848〕2008/05/07
2008年5月7日(水)これまた良いお天気
雲一つなく、見事な五月晴れの高知市内。こんな爽やかな朝、ちくと無いくらいですね。連休明けで今日からお仕事、てな方も多いと思いますが、仕事始めがこんな素晴らしいお天気やと、心地良いですな。
ここは朝の鏡川。河口から数えて二つ目の橋、雑喉場(ざこば)橋北詰から潮江橋方面を撮影してみました。この、雑喉場橋と潮江橋の間は、大正から昭和初期にかけて、高知の学生さん達の水泳練習場でした。こないだ、4月18日のにっこりでもご紹介しちょります通り、そこで練習しよった少年の中から、オリンピック金メダリストが出ちょります。
昭和7年のロサンゼルスオリンピック1500m自由形の金メダリスト、北村久寿雄さん。
ここは、高知の学生さんたちの合同水泳練習場になっちょったそうです。刎ねが川に突き出ちょったので、それを利用して、水面の静かなこの場所をプールにしちょった訳ですね。50mの折り返し板もつくられちょったとか。思うちょったより、かなり本格的なものやったみたいです。立派な指導者がいらっしゃったがですね。
この雑喉場橋北詰に、つい最近、このような看板とその下の記念碑が設置されました。「近代水泳競技発祥の地」という標題の看板には、北村久寿雄さんの事績を初めとして、水泳王国高知がここから生まれた話を書いちゃあります。今年の2月に、高知商業高校水泳部のOBOG会、その名も鏡水会が中心になって立てられた看板と記念碑。「めざせ、オリンピック」とも刻まれちょります。
身近なところに、実は面白い歴史があったりします。それをこうやってわかりやすく顕彰していくことは、こぢゃんと大切なことやないでしょうか。まちづくりの基本、原点はそこにこそあるのであります。