バーガ森の北斜面には弥生遺跡があります〔1841〕2008/04/30
2008年4月30日(水)今日も良いお天気
最近、仕事で伊野界隈を車で走りよりまして、天王ニュータウンから枝川の方に、トンネルを抜けてしゅっと来れることを知りました。いつできた道路でしょうか。そのトンネルには「1998年3月」と刻まれた銘板が貼り付けられちゃありましたが、そんな、10年も前からあったがでしょうか。少なくとも広い道路は無かったです。このトンネルも真新しい感じですけんど、謎です。
さて、そのトンネルの名前は「バーガ森トンネル」。この、天王と枝川の間に聳える山はバーガ森という不思議な名前の山。
で、この近くに「バーガ森北斜面遺跡」という弥生時代の遺跡があることは、ひまわり太郎知っちょりましたが、来たことありませんでした。で、今日の夕方天王からそのトンネルを抜けて、仁淀病院の方へ山を車で下って行きよりましたら、左手に何やら神秘的な雰囲気を漂わせる大岩と、お宮さんらしき建物があります。この写真がそれ。このお宮さんの奥には小さな洞穴があり、その洞穴がご神体のようでした。で、思わず写真に撮り、帰ってきてちくと調べてみました。
昭和32年に発見されたバーガ森北斜面遺跡は、弥生時代中期を代表する高地性集落の遺跡で、この山の斜面の広い範囲に、住居の遺跡が点在しちゅうのであります。この山の谷から麓にかけて田んぼが広がり、その田んぼを経営しよった人たちが住んだががこの遺跡やと思われます。他の集落に対する防衛上の問題でしょうか。高地に住居を構えて周囲を見下ろしよったようです。で、この斜面の東西450m、南北300mの範囲に中で、7ヶ所から色んな遺物や、半竪穴半平地住居跡地が発見されちょります、その7ヶ所の遺物発見地点の中に「岩神洞穴」という名称がありました。それがたぶんこのお宮さんながやないでしょうか。何ちゃあ書いちゃあしませんきに、良うわかりません。が、この、大きい大きい岩に囲まれた谷間に、神秘的な洞穴をご神体にしたお宮さん。たぶん、間違いなく、弥生時代にここにヒトが住み、生活をしよったことでしょう。弥生後期にはバーガ森遺跡からは遺物が出て来んなります。ここの皆さんはどこへ移動して行ったがでしょうか。想像が膨らみます。道端のさりげないお宮さんのようで、実は古い古い歴史を秘めちょったりしますきに、すごいですな。