多賀城から塩釜神社まで走りました〔1747〕2008/01/27
2008年1月27日(日)塩竃は冷やいです
そんな訳で、昨夜は宮城県で泊まりました。仙台市内のホテルがいっぱいやったもんですきに、仙台から仙石線で二十数分の多賀城のホテルです。仙台在住の友人を呼び出して、おいしい牛タンでも食べに行こうかとお話しよりましたら、多賀城に泊まるがやったら塩釜で寿司を食おう、とおっしゃいます。こりゃあ望むところ。海の香りのする塩竃で、東北の海の幸をこれでもか言うばあ堪能して参りました。多賀城に泊まって良かったです。塩釜から多賀城は、数キロの近さ。お寿司屋さんで、塩釜のお話を色々と聞くうちに、どうしても塩釜神社に行ってみとうなりました。
そこで、今朝は多賀城のホテルを5時半に出まして、小雪の降る中、塩釜まで走りに行っちょりました。こないだの米子みたいにじるうは無いので、足が濡れたりはせんがですけんど、気を付けて走らんと氷のように固まった雪で滑ってしまいます。気温は氷点下4.6とのこと。走りよったら身体は温まりますけんど、手の先やらほっぺたやらがシビコオリますね。けんど、行って良かったです、塩釜神社。
写真は、その表参道、表坂の石段で、202段あるそうです。一気に駆け上がると、心臓バクバクで心地良いですね。あの鳥居はかなり巨大な鳥居ですきに、それであの石段の長さがわかります。宮城県でも有数の神社で、初詣とかでもこぢゃんと賑わう塩釜神社は、歴史もこぢゃんと古うございます。その起源は奈良時代以前らしいですね。色んな文献にも出てくる、由緒ありまくりの神社ながですが、平安時代の神社を記した延喜式には記載されてない、いわゆる式外社というがが不思議。なにか特別な理由があったがでしょうな。ご祭神がめっそハッキリしてなかった、というのも謎めいちょります。現在、表坂を上がって正面の左宮に武甕槌神、右宮に経津主神、正面右手の別宮に主祭神の塩土老翁神が祀られちゅうそうです。塩土老翁神と言えば、同じような神様が神話にしょっちゅう登場し、武内宿禰さんとかと関係がありそうな神様で、新しい権力者を案内してきた神様、というイメージがあります。鹿島神宮の武甕槌神と香取神社の経津主神を、塩土老翁神がこちらにご案内してきた、とも考えられるがですね。なるほど。
ここ塩釜は、陸奥の国府、多賀城の鬼門にして、海への出口。やき、こぢゃんと大事にされてきたことは想像できます。雪の中走ってきてもしゅっとでしたき、近いもんです。
この202段の石段を、16人の白い装束を身につけた輿丁が、重さ1トンの神輿をかついで下りたり登ったりするお祭りが、年に3度もあるとか。一人当たり60kgを超えますき、なかなかのもんですな。
小雪舞い散る古社、塩釜神社は、おごそかに美しゅうございました。