安政4年の潮江天満宮〔1539〕2007/07/03
2007年7月3日(火)曇っちょります
今日は昨日と反対で、早朝には雨がしっかりと降りよりましたが、その後上がって時折お日様も顔をのぞかせるお天気になりました。市内の予想最高気温は32℃で、こぢゃんと蒸せそうな一日です。
昨日、潮江天満宮の天保6年建立の燈籠をご紹介しました。その燈籠からちっくと東へ行ったクに、ご覧の安政4年の石燈籠。天保6年が1835年で安政4年が1857年ですきに、22年の差がありますが、この燈籠もこの天満宮ではかなり古い部類に入ります。
安政4年は、植木枝盛さんの生まれた年。
ご存知ですよね、植木枝盛さん。明治時代、自由民権運動が全盛を迎えた時代の理論的支柱。板垣退助さんの立志社で、弁士、理論家として活躍した土佐の民権運動の中心的人物。前にも書きましたが、「植木枝盛は植木枝盛に学ぶ者なり」という強烈な自身と意思を持ち、活躍したのでありました。その植木枝盛さんが生まれた年に奉献された燈籠。
同じ年、同じく自由民権運動家として活躍した安芸喜代香さんも生まれちょります。安芸さんも立志社で活躍、三大事件建白運動に参加して獄に繋がれたりしました。高知新聞の前身土陽新聞主筆として筆をふるい、社会教育運動にも身を捧げた大人物が安芸喜代香さん。植木枝盛さんは明治25年に36歳の若さで亡くなりますが、安芸さんは大正10年まで元気で活躍し、後半生は大正デモクラシー運動の伝播者として県内を歩き回ったそうです。