築屋敷の桜満開!〔1455〕2007/04/10
2007年4 月10日(火)今日も晴れちょります!
今日も良いお天気の高知市内。堀川の桜も、ようやく満開を過ぎで散り始めるところ。で、堀川と並ぶ高知市内の桜の名所はここ「築屋敷(つきやしき)」でしょう。柳原橋北詰を少し西へ行った堤防の下から始まって、月の瀬橋の西まで続く桜並木は見事です。ご覧の様に今満開。土手下道は、さながら「桜トンネル」。もうちっとしよって散り始めたら、桜吹雪がすごいことになりそうです。
この右手の土手の向こうは鏡川。昔は、この土手は無くて、この桜の場所から鏡川や筆山方面を見渡せました。
左手の家々の裏手、北側が堤防になっちょりまして、高知の街の水防は、この土手が担うちょったがです。と、申しましても最初は石垣もありませんでした。1704年、町人たちが、藩の許しを得てここに自分たちで石垣を築き、宅地として整備したのが「築屋敷」の始まり。藩としては、民間の力で水防施設をつくったことになります。「民活」ですな。
今は、かなり立派な家々の立ち並ぶ高級住宅街といった趣きの築屋敷。寛政4年(1792年)の町屋図には、日雇徳右衛門さん、朝倉屋太助さん、長木屋宗八さん、日雇幸七さん、紺屋重八さんの名前しかありません。文政期以降の藩政期後期になると、町人の他、武家も住む街として拡張整備されていったみたいです。日根野道場という剣術の道場も、この築屋敷にできました。そこへ通うて来よったのが、ここから北へ徒歩5分のところに住む坂本龍馬少年やったという訳です。
今、春爛漫で桜満開。一昨日の日曜日は花見客で賑わったことでしょう。今週末まで桜は残るのでしょうか。