九反田地蔵尊の鬼頭良之助さん〔1364〕2007/01/09
2007年1月9日(火)素晴らしい快晴!
今日は快晴。真っ青な空が広がる高知市内です。気温はこの冬にしちゃあ冷やいですがプラスの1℃。なかなか氷点下にはなりませんな。
さてさて、昨日のにっこりでも大正期の土佐の侠客、鬼頭良之助さんのお話をしました。当時つくられたいろんな場所にそのお名前を見ることができるというお話でした。潮江天満宮の大きな百度石、柳原のフランクチャムピオンの碑、そして昨日の高知稲荷大明神さん。で、今朝思い出したのがここ九反田地蔵尊。
昨年の8月26日のにっこりでもご紹介しました通り、かの石田三成さんの遺児に関わるお地蔵さんで、地元ではこぢゃんと大切にされよります。そのお地蔵さんの入り口に、ご覧の様に大きな百度石。「鬼頭良之助事 森田良吉建」と刻まれた、大正6年1月建立の百度石。先日1月6日にご紹介のフランクチャムピオンの碑は大正7年4月で、その建立者の書き方がよう似いちょります。この時期、鬼頭さんの威勢が盛りを迎えちょったことが判りますね。
この界隈には藩政期から高知の生鮮食料品のセンターがあり、弘化台ができるまで高知市の中央卸売市場もあった関係で、そんなご商売にまつわる大勢の皆さんの名前が、このお地蔵さんを取り囲んで寄進者として刻まれちょります。
百度石の向こう、左右に見える燈籠は、俳優さんの仲代達矢さんが平成4年に寄進したものだそうです。
しかしあれですね、100年近く経過しても、街のあちこちに名前が残っちゅうというのはなかなかすごいことです。