大栃の柚子出荷所と紅葉〔1308〕2006/11/14
2006年11月14日(火)晴れたり曇ったり
今日は朝から、四国山脈の山中、大栃(おおどち)に来ちょります。今度の町村合併で香美市になった大栃。旧物部村の中心地ですな。ひまわり乳業南国工場の横を流れる物部川を、南国工場から車で1時間弱遡ると到着。山間にある美しい村でございます。合併の結果とは言え、ここも「市」というのはなかなか実感乏しいですね。
例年ですと、この辺りは紅葉も終わりかけちゅう季節ですが、今年は今が見頃。別府峡(べふきょう)とか西熊渓谷とか、この界隈には紅葉の名所がたくさんございまして、高知でも有数の人気スポットになっちょります。
この旧物部村の名産に「柚子」があります。今日は、その出荷所に来ちょります。ご覧の様に大きな籠に色づいた柚子が入れられて、独特のあの薫りが辺り一面に漂いよりました。
このところ、柚子はなかなかの人気らしいです。柚子のポン酢などが大手メーカーなどからも発売され、結構な人気になっちゅうそうですな。ところが柚子は、昨年が大ウラ年で、生産量がかなり少なかったのであります。今年はオモテ年のはずながですが、数年単位の大きな波のなかでは大ウラの中の小オモテ、という位置付けとのことで(ややこしいですが解りますか?)、需要に追い付かん状態らしいです。農産物というのは難しいですね。ブームになったきと言うて、しゅっと生産する訳にはいかんのです。とくに果樹は実が採れだすのに何年もの歳月がかかるので、うまいこといきません。そう言えば、数年前には大豊作で柚子果汁が余りこけちょったこともありました。農産物と付き合うのは、読みと根気と諦観と情熱が必要なのであります。