吉野川、豊永、土佐岩原〔1133〕2006/05/23
2006年5月23日(火)雨
今日は、朝一番の汽車に乗って出張です。大阪へ行きよります。10:30からの用件ですので、飛行機ぢゃのうても間に合うので、汽車で行くことにしました。雨に煙る土讃線は情緒満点です。
土讃線で四国山脈を越えるのは何回目でしょうか。吉野川沿いの線路は断崖絶壁の上を縫うように走り、この先にヒトが住みゆうくがあるがやろうか、と不安になるような秘境を抜けます。
ここは、大田口駅と豊永駅の間。はるか向こう、吉野川に架かる橋の向こうが豊永です。
この辺りは、比較的川幅が広うなっちょりまして、流れも穏やかですが、豊永から県境方面、そして大歩危小歩危界隈は、文字通り「秘境」になってきます。土讃線の、高知県側最後の駅は岩原駅。その駅から、山をずんずんずんずんずんずんと登ったところに、ひまわり乳業で働くSさんの実家があります。ホントに、こんなところの上にヒトが住みゆうとは、下からは想像もつきません。何でも、平安中期、平将門に呼応するかたちで起きた藤原純友の乱に破れた純友さん一族が落人になって流れて来て住み着いたのだそうです。落人としては平家の落人の大先輩。ここまでは追手は来んかったでしょうな。なんぼゆうたち。
で、その実家は山菜農家もやっておられまして、ひまわりの社員たちも、よく山菜狩りに行きます。こないだの連休に行っちょったヒトの話では、山を登りよったら、沢の上からウェットスーツに身を固めた数名のグループが、沢の水に打たれながら下りて来たそうです。先導はガイジンさん。
今、この界隈では、吉野川の急流でのラフティングはもとより、沢下りなどの大自然満喫スポーツが盛んながやそうですね。山奥で突然そんな一団に遭遇したらちくとビックリしますが。けんど、一度やってみたいですな。