ビン入り牛乳の話〔7988〕2025/02/27

2025年2月27日(木)晴れ
今朝の読売新聞コラム「編集手帳」に、ビン入り牛乳の話が書かれてました。明治さんが、この3月末で180mlビン入り牛乳、コーヒー飲料の製造を中止するという話題を取り上げてるんですね。僕の好きな山口百恵「イミテイション・ゴールド」の歌詞に乗せて。
確かにあの歌詞で彼が抱えてくるのは「パックのままの牛乳」だった。1977年、昭和52年の話だ。あの頃は、既に紙パック牛乳も増えてきて、主流になりつつありました。しかし牛乳類の販売で言うと、まだまだ「家庭配達」も多くて、たくさんの「牛乳販売店」さんが、早朝からの配達で凌ぎを削っていた、そんな時代。
それから半世紀が経過し、昨年は森永さんが、そして今年は明治さんが、ビン入り商品の製造を止める運びとなったのでした。ここにきて、全国の乳業メーカーでもビン入り牛乳製造から撤退する動きが広がっています。
コラムには、この半世紀「よく踏ん張ったものだと思った。」と書かれています。コラムにもあるように、ビン入りの牛乳、コーヒー牛乳と言えば、銭湯で腰に手を当てて飲むのを連想するようです。現在でも、銭湯やスーパー銭湯、温浴施設ではビン入り牛乳、コーヒー牛乳が置いてあったりします。高知県内にある温浴施設の多くでは、弊社のビン入り商品が入った自動販売機を置いてます。その自販機の横には有名清涼飲料水企業の自販機が並びますが、不思議なことに、売れるのは圧倒的に、ビン入り商品。お正月とかには、何度も補充に行かんといかんくらい、すごい売れ行きを示すのでした。
乳業メーカーがビン入り商品の製造から撤退していくのは、大手ビン製造メーカーが牛乳ビンの製造から撤退したのも、大きかったでしょう。が、やはり設備投資の問題があります。ビン商品充填ラインには、結構な投資が必要となります。特に、洗ビン機などが。
洗ビン機が更新時期を迎え、新たな投資で機械を導入するか、という決断が迫られた時、現今のビン商品需要に鑑みて、投資回収の見込みがないと判断して製造を止める、という判断に至るメーカーが多いと思われるのでした。
さて。弊社もこんな感じでビン入り牛乳やコーヒーを製造してます。が、当面、製造を止める予定はありません。まだまだ、洗ビン機も含めて充填ラインは古くなく、10年や20年は稼働できる環境にあるから。
ビン商品をやめる乳業メーカーが増える中、ビン入り商品を製造するメーカーが限られてきました。しかし、上にも書いたように、ビン商品の人気は根強い。やっぱし、あの広口びんでゴクゴク飲んだら美味しいですもんね。
そんなこんなで、今後、ビン商品充填ラインを持つメーカーが限られてくる中で、弊社の存在価値も増していくと確信しているところです。
このコラムの最後には「昭和の残影には百恵さんの歌声が似合う。♪もう これっきりですか」と書かれてますが、もちろん、「これっきり」ではありません。♪バカにしないでよ~