地震列島〔7581〕2024/01/17
2024年1月17日(水)晴れ!
阪神・淡路大震災が発生したのは、1995年の今日。高知でも揺れたけど、まさかあんな大地震だとは思ってませんでした。朝6時に会社でテレビつけたら、まだ状況もなにもわかっていなくて、仕方ないので通常の朝番組を普通にやってたのが、記憶に残っています。
あれからもう、29年か。あんな大地震、そうそう発生してたまるか、と思っていたら、それ以降でも、震度7を記録する大地震は、2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、2018,年の北海道胆振東部地震、そして今回の能登大地震。つまりこの30年で6回、震度7を記録しています。5年に一度の頻度。
阪神淡路大震災前は、なんとなくそれほどの大地震が発生したという感覚がないけど、それは偶然のことだったことがわかりますね。今となっては。
つまり。こないだから書いているように、僕らは、そういう島の上で暮らしている、ということ。日本列島の上で震度7の地震が起きることは、予想外でもなんでもない。では、どうしたら良いのか。
ひとつは、今回の大地震でも問題になっているように、活断層などの状況をもっと詳しく正確に調べ、研究し、地震発生の可能性とその規模をある程度明らかにすること。ここには、政治的なバイアスがかからないことが重要ね。
もうひとつは、その地層、地質の歴史を研究することで、ある程度の周期性と規模を特定していくこと。
いつ、どれだけの規模の地震が発生するかという正確な予知は、べき乗則で成り立っているこの世界では不可能なので、ある程度の確率論で進めていくしかない。
そして、そのある程度の予測、予想の中で、対策を講じ、備えていくしかない。それは、耐震であったり、避難路の整備であったり、訓練であったり、家具の固定であったり、備蓄であったり。
この列島の上で暮らしている以上、そしてまだまだ地質構造などの解明が進んでいない以上、地震に対して安全な土地なんてない、と考えておくのが妥当でしょう。
こんな表がありました。1872年以降に日本列島で発生した、大きな地震。そう。僕らはこんな島の上で暮らしている。
高知のご高齢の方に記憶がある1946年の発生の南海地震は、震度5となっています。恐らくは、次回の南海地震は震度7になることを想定しておかなければなりません。そして、京都大学元総長の尾池先生の話では、阪神・淡路大震災以来、列島は、活動期に入っている、とのことです。
写真は、今朝の高知市中秦泉寺。この十字の場所から南向いて撮影。白鳳時代、この右手に広大な寺院があったと言います。秦泉寺廃寺跡。蓮華文軒丸瓦が出土したりしているので、瓦葺きの大きな建物もありました。白鳳時代と言えば、白鵬南海地震。その大地震で、ここにあった大寺院はどうなったんだろう。どうなっていてもおかしくない。そんな列島の上で、僕らは暮らしている。