20周年まであと5日〔7301〕2023/04/12
2023年4月12日(水)曇り
20周年まであと5日。20年前には存在して、今はなくなってしまったもの。その一つが「大阪高知特急フェリー」。
「毎夜9時半に高知と大阪をせえのおで出発。朝7時ごろ、はやあっちじゃ。」のセリフは、今でも脳裏にこびり付いて離れない。今朝は、タナスカから、対岸の、大阪高知特急フェリーが着岸しておった埠頭を撮影しました。大阪出張には便利な船でした。夜、大阪のお客さんと会食してから乗って帰ったことも、あります。
「特二」やったかなんやったか忘れたけど、そのチケットで乗ると、風呂にも入れました。良かったねー、あのお風呂。船の揺れに合わせてお風呂の湯もちゃっぽんちゃっぽん。お陰で、朝からそのまんま仕事に入れました。
2003年5月には、朝、高知港へ入港してくる大阪高知特急フェリーを五台山から撮影。
翌年の4月、大阪南港へ入港するフェリーのデッキ上を撮影。
その年7月、今度は高知港へ入港するフェリーの甲板から浦戸大橋を見上げて撮影。その時はすごかった。ミナミで飲んでから大阪南港へ向かい、乗船した訳やけど、経験したことないくらいの超満員。甲板で寝る人もたくさんで、なんか、戦後の引き揚げ船を連想してしまった。そんなこともあった、大阪高知特急フェリー。
その年は、9月に大阪南港で、12月に高知港で撮影してるので、マイブームやったんでしょう。フェリーで出張行くのがね。
その大阪高知特急フェリーも、その翌年2005年6月に、長い歴史の幕を閉じたのでした。
「今日のにっこりひまわり」では、18年前に廃止された大阪高知特急フェリーの勇姿を、こんな感じで残していました。今となっては貴重なアーカイブ。幾度か描いたように、子供の頃、就航したばかりのフェリーに設置した牛乳(三角パック)の自販機の修理に、父親に連れられて行ったことがあります。中学生の時には、甲子園に出場する母校の応援団の一員として、乗っていきました。
社会人になってからは、上に書いたみたいな使い方で利用させて頂きました。今は昔。
この20年で、都市圏と結ぶフェリーがなくなってしまった。瀬戸内海を渡る橋や高速道路が整備されてきて、交通体系も随分と変化した20年。これからどうなっていくんだろう。
20年後には、間違いなく、世の中の交通体系も変わっているんだろうね、などと思わされる、20年前の風景。
さあ、20周年まであと5日。