畜魂碑と花崗岩〔7113〕2022/10/06
2022年10月6日(木)薄曇り
今日からお天気下り坂。少し気温も下がってくる予報になってて、秋もどんどん深まってゆく。とは言え、本社棟前のキンモクセイは、まだ花を咲かせる気配もありません。待ち遠しいね。
同じく本社棟の横。本年建てた、畜魂碑。弊社は、乳牛の恵みを頂いて、商売しています。なので、乳牛さんに感謝の気持ちを込めて、つくりました。
この土台は弊社社員さんの手作り。牛模様のモザイクも、もちろん手作り。なかなかやります。ひまわり乳業の社員さん。
そして、「畜魂碑」と刻まれた石碑は、業者さんにつくって頂きました。さすがに、これは、自作は難しかったのでした。
この石。花崗岩。日本では、石碑、墓石には花崗岩を使うことが圧倒的に多いですよね。それは、瀬戸内海などを中心として、花崗岩が非常に多い国であること、そして花崗岩は硬くて長持ちという特性が、あります。また、硬い石の割には、加工がしやすい。かこう岩だけに。なんちゃって。
さて、花崗岩。現在の墓石は、ほとんどが花崗岩ですが、昔は違っていたようです。古いお墓をみると、砂岩でできているものも、多い。土佐では花崗岩がほとんど産出しないので、そういうことになったんでしょうか。瀬戸内の古いお墓ってどうなんでしょうかね。今度、調べてみよう。
高知の里山でも、江戸時代の、階級の高い武士のお墓とかに花崗岩が使われているのを見ることが、あります。ただ、300年とか経過すると、花崗岩でもさすがに風化が進み、文字の判読が難しくなっているのも、あります。意外に、砂岩とかでできた墓石の方が、文字が読み取りやすくなっていたりするので、現代の墓石花崗岩至上主義ってーのも正しいのかどうかは、未来になってみないと、わからんのではないでしょうかね。知らんけど。
ヨーロッパとか行くと、大理石のお墓があったりします。大理石は石灰岩からの変成岩。なので、白くて美しい。細かい細工をするのにも適した石。エーゲ海界隈で多く産出するので、ギリシャとかは大理石のイメージ、強いですよね。
ただ、屋外に置いておくと風化も汚れも早いので、高温多湿の日本では、なかなか使いにくいようです。なので、日本では花崗岩。中でも庵治石とか、有名ですよね。なかなかに、高価。それはそれとして、一番大切なのは、気持ち。畜魂碑でも、お墓でも。
この「畜魂碑」でもって、牛さんの恵みに感謝しつつ、今日も仕事を始めます。感謝感謝。