築屋敷の桜並木〔694〕2005/03/10
2005年3月10日(木)晴れ!
今朝は高知へモンちょります。春霞の広がった、暖かい朝ですな。桜の開花予想では高知のソメイヨシノの開花は今月後半になりそうであります。そろそろ花見の準備をせんといかんですね。
桜と言えばココ。ここは、夜明け前の鏡川、月の瀬橋と柳原橋の間の北岸「築屋敷(つきやしき)」。ご覧の桜の木が、今月から来月にかけてそれはそれは美しく咲き乱れます。桜の名所の一つですな。桜の木の向こう側に筆山が見えよります。
ここは、藩政期初期につくられた鏡川の大堤の外側河川敷の竹薮でした。1704年に、町民が藩の許可をもらい、ここに石垣を築いて町をつくりました。鏡川の土手の外側ですから、大水が出ると低い部分は水没しますね。ですから、皆さん土手の高さまで石垣を築いた訳です。藩にしてみりゃあ、堤の補強にもなる訳で、民力を活用した、というところやったがでしょうね。うまいことやったもんです。
1826年には、更に西、今の新月橋界隈まで延長され、石垣と家が築かれて行きました。
現在ではご覧の様にここの外側にも堤防が築かれちょります。ここまでないと、いざという時この界隈は水没してしまうきですね。それでも、この界隈の家(立派なお家が多いんです、ホント。)は、一階部分は石垣か駐車場になっちょりまして、住むのはその上。ですから堤防の上から川を眺める事もできる訳ですな。で、北側の土手の上の小径に面しても、どの家も入り口があります。南から見て2階部分が、北の土手の道からは1階になる感じですね。