金星に生命が居たとして〔6407〕2020/10/30
2020年10月30日(金)晴れ
良いお天気の金曜日。夜明け前の東の空には、金星。明けの明星、金星が明るく美しく、輝いてます。ここは青柳橋西詰。五台山の上に輝く金星。このにっこりひまわりでは、過去、金星探査について幾度か書いてきたので、またか、と思ってるかも知れませんが、その通りです。
今朝も金星の話。
奇跡と感動の「あかつき」プロジェクトについては、ここ読んでください。
今朝は、生命とは何か、という話。すごいテーマやね。
先月、金星に生命が存在する可能性がある、という論文が「ネイチャーアストロノミー」という科学雑誌に掲載されました。このにっこりでも、ちょいと触れてます。大好きな金星の話ですもの。
で、その詳細と検証について、ナショナルジオグラフィックに載ってたので、その話。
そもそも、金星表面は、今でこそ地球型生命にとって地獄のような環境。金星探査に関する旧ソ連のこだわりと努力については、ここでまとめてますから、興味ある方だけ読んでみてくださいね。で、表面の気温は450℃を超え、90気圧という凄まじい気圧の二酸化炭素の大気に覆われております。
でも、その地表は、10億年前には液体の海が広がり、地球みたいな環境だった可能性があるそう。
現在も、地上60kmの雲間は、研究者が「半袖で過ごせる気温」と表現する環境なので、かつて地表に居た生命が、現在も雲間で存在しているかも知れない、という話。半袖の人はおらんろうけど。
今回の研究は、いわゆる「間接証拠」の研究。地球とか金星みたいな岩石惑星に「ホスフィン」という物質がたくさん存在する為には、生命活動が必要とされ、今回金星の地上60kmの雲で、そのホスフィンが確認された、という話。10億年前に地表にいた生命が、快適環境である雲間に、今も残存しているのか、という話ね。まだまだ課題は多くって、検証するには時間がかかりそうやけど、興味深い話では、あります。
もし生命体が存在したとして、それが僕らと同じDNA生命で、リボゾームをコードする生命体だったとしたら、地球の生命と同じ起源。つまり太陽系が形成されていく過程で、どこかで生命が生まれ、金星と地球双方に広がった、ということになる訳で、それはそれで可能性が無い訳ではない訳で、なかなか面白い。
するってーと、10億年前の金星地表に、地球型の生命がたくさん居たかも知れない訳です。
もちろん環境が地球とは違うから、その姿や形、あり様は、地球の生命とは違ったものやろうけど、それにしても。ひょっとしたら何らかの文明があったりして。
そんな妄想を膨らませるのは、とっても楽しい。金星からのサンプルリターン、やってもらいたいですね。
人類が将来、火星かどっかへ行って、そこに細菌やらウィルスやらを含む生命体を残してきたとして。その生命が、火星の環境に適合しながら独自の進化をみせ、火星の環境も生命体によって作り替えられてその生命体に快適なものになったとして。10億年後にその生命体が高度な文明を構築し、宇宙船を開発して、その頃にはとても厳しい環境で生命体なんか居そうもない、と思われてた地球を探査し、そこに生命の痕跡を発見したら。
なんてSF、誰か書いてそうやね。知らんけど。
「生命とは何か」というテーマについて書くつもりが、こんなになってしまった。