今は、考えて、実行する〔6194〕2020/03/31
2020年3月31日(火)曇り
志村ショックは、大きい。
昨日から、志村けんさん死去の話で騒然としてますね。こんなにも早く逝ってしまうのか。新型コロナウィルスの恐ろしさ、深刻さを、楽観視していた若者も含めて深く認識させるよう身を持って示してくれた、志村けん。その犠牲を無駄にしてはいけない。さあ。気を引き締めよう。
人類は、太古の昔から感染症、伝染病と闘ってきた歴史を持ちます。そして多くの病気を科学力で克服し、征服してきたと思ってるけど、実は、まだ、地球上には多くの感染症、伝染病が存在し、多くの人が亡くなってますね。ご承知の通り。
この本。
この人類の歴史の中で、僕らにパンデミックをもたらしてきた20の伝染病の歴史を、統計データを駆使して地図上に表示し、わかりやすくも衝撃的に解説してくれる、本。このコロナ禍の中で、思わず買ってしまいました。
まず、基礎知識。
「疫学」を英語でいうと、epidemiology。ギリシャ語で「上」と言う意味の”epi”に、「人々」と言う意味の”demos”がくっついたのが語源。つまり、人の上に襲いかかるものが、エピデミックで、疫病。そして地球全土の人類を覆うように襲い掛かるのが、パンデミックという訳ですね。
ここで紹介されてる20の伝染病の内訳は。空気感染症がインフルエンザやジフテリア、天然痘、結核など8つ。水系感染症が、コレラ、赤痢、腸チフスの3つ。動物由来感染症が、マラリア、ペストなど5つ。ヒトからヒトへの感染症が、エイズ、梅毒など4つ。
この中で、ほぼほぼ人類が制圧できている感染症は、ポリオと天然痘くらいものもで、他は今も、多くの犠牲者を出している伝染病なんですね。
史上最悪の伝染病と言われてるのが、ペスト。黒死病。14世紀の大流行では、ヨーロッパの人口の60%が死亡し、世界全体では7500万人~2億人が命を落としたと言われてます。まさにパンデミック。
暗黒の中世だから仕方ない、と思いがちだけども、近代になってからも凄まじいパンデミックは、人類を襲っている。1918年に大流行したインフルエンザ「スペイン風邪」。数億人が罹患し、5000万人が犠牲になったと言われてます。
原因も対策もわかってなかった時代だから仕方ない、と思うけど、原因のウィルスがわかっても、今回のようにパンデミックが起きるわけだから、この問題は難しい。
ところで「スペイン風邪」は、「最初の感染がスペインで起こったわけでも、特にスペインで猛威を振るったということでもない。」と、この本に書いてあります。当時は第一次世界大戦の最中で、参戦各国が厳しい情報統制下に置かれてて国としての弱みを見せるような報道は抑えられてたんだそう。そんな中、スペインは中立国で情報がオープンだった為、スペイン風邪と呼ばれるようになった、とのこと。エライ迷惑やな。これ。
パンデミックが起きると、国家間のエゴが表面化したりするのは人類が未熟な証拠。
どっかの国の名前をつけて、そこに責任を押し付けようとしても問題解決にはならんのにね。
ちなみのこの本の表紙の左上の人形みたいなの。これ、17世紀の医師が、ペストの感染を防ぐ為に着用していた服なんだそう。
医療従事者は、今も昔も、命を張った仕事をされているのでありますね。
今回の新型コロナは、これで言えば空気感染症に分類されます。
20世紀になってから発生した感染症も、エボラ出血熱とかエイズとか、そしてSARSとか、いっぱいあります。この推移を見てると、たぶんこれからも増えていく。人類の感染症との戦いは、ずうっと続いていくんだと思いました。
新型コロナも長期戦になりそう。この状況で、何ができるか。最善んを尽くす。仕事も、生活も、そして遊びも。今、考えて準備してることもあるので、また、うまくいったら報告します。
とにかく、考えて、行動しなくっちゃ。今は。