トンネルの向こう〔5643〕2018/09/27
2018年9月27日(木)曇り
今朝の高知新聞のスポーツ面。広島カープ三連覇の記事が大きく載ってました。緒方監督と新井さん、そして黒田選手がもたらしてくれた黄金期と言えましょう。彼らがもたらした、空気感。
でも、ついこないだまで、カープは暗黒の時代だった。15年連続Bクラスという成績は、広島のファンを怒らせ、やきもきさせておりました。空気が変わったのは、やはり、現在の松田zoomzoomスタジアムができてから。あの広島市民球場からズムスタに本拠地が移ったのが、2009年。
実はその翌年、松田オーナーと親しく話すこととなり、ズムスタの思想、設計について詳しく伺ったのであります。すごい、と、思いました。2012年までBクラスが続くので、当時はまだ、暗黒期。でも、新しい考え方、見事な指導力と努力によって、あのとき、カープは生まれ変わろうとしていたのだ。
暗黒のトンネルを抜け、見事に花を咲かせる。すごい。
同じ高知新聞のスポーツ面に、豊ノ島十両復帰の記事。家族で泣いた、という記事には、本当に感動した。アキレス腱断裂という大怪我で幕下に下がり、十両目前まで昇進して、また、怪我。そんなことを繰り返した暗黒の2年間。家族の支えの中で乗り越え、そして十両復帰。関取だ。新聞の写真から見て取れる、とても素敵な家族の空気感。
その空気感の中で続けれた努力。気持ち。
すごい。
暗黒のトンネルを抜け、見事に花を咲かせる。
今朝は、旧国道である電車通りを通って出勤してみました。ここは、大津。清和学園前という電停のすぐ西側の、小山の麓。標高46mの小山の上には古城八幡が鎮座まします。戦国後期、細川氏の係累であったと言われる天竺氏が城を築き、本拠としていた。
長宗我部氏が、土佐制覇に乗り出して最初に攻略したのが、天竺城。
その跡地に鎮座まします古城八幡宮へ登っていく、石段。約40mの標高差を直線でつなぐ石段。その暗い森のトンネルを抜けた先に、明るい灯り。そして、夜明け。
この写真を撮影してましたら、石段の上から僕の目の前2mのところに駆け下ってきた生き物が。おう。イタチだ。口に、小鳥のような獲物をくわえて駆け下りてきた。僕の目の前まで来て、やっと、僕に気付く。慌てて口から獲物を落としてしまい、脇の植え込みへ逃げる。
でも、すぐに、現れ、大急ぎで獲物をくわえ直して植え込みに消えて行きました。
人間の目の前に再び姿を晒す、という危険をおかして、獲物を取りに戻ってきたイタチくん。頑張るね。写真は撮りそこねてしまった。
地球上の生き物は、イタチも、粘菌も、そして人間も、みんな一生懸命がんばって生きている。時にリスクを冒しながら。
そんな頑張りの向こうに、トンネルの向こうに、光明があり、夜明けがある。ということを、今朝の高知新聞のスポーツ面が教えてくれています。