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大歩危小歩危で想いを馳せる〔5629〕2018/09/13

大歩危小歩危で想いを馳せる

2018年9月13日(木)薄曇り

今朝は、西日本事業部。香川県坂出市に来てます。打ち合わせね。

4:40に出社し、雑用を処理して5:30に車で出発、国道を通ってやって来ました。途中、写真を撮ったりコンビニ寄ったりしてたので、3時間弱。良いドライブになりました。早朝なので高速道路を使いません。美しい国道32号線を車で走るのは、好き。

 

ここは大歩危。朝靄の吉野川、大歩危峡。あの鉄橋はJRの鉄橋で、あそこから向こうは小歩危峡ということになってます。大歩危小歩危、そして祖谷は、インバウンド人気ということで、外国人観光客も増えてきました。この渓谷の美しさは、日本独特とも言われますきんね。

ここの渓谷をつくりだしているのは、四国山地の主脈を突っ切る吉野川。主脈の南、高知県川を源流とする吉野川は、ここで主脈を突っ切って北上し、阿波池田で直角に右折して中央構造線沿いを流れてゆく。20万分の1シームレス地質図で見ると、こう。わざわざ主脈を突っ切る理由は、どこにあるのか。

 

素人ながらに考察してみましょう。元々はそんなに高く聳えていなかった四国山地を流れていた、吉野川。それが、フィリピン海プレートが潜り込んでくる圧力によって、四国山地が盛り上がる。どんどんと盛り上がる四国山地。流れていた川は、盛り上がっていく山を侵食しながら流れ、いつしか両側が高い崖になり、渓谷となった、というのが、まあ、順当な考察だと思う。たぶん、それが正解。プレート運動によって四国山地が盛り上がり、その盛り上がりがつくりだした美しい渓谷。大歩危小歩危。

 

でも、何故、逆Z型のような流れ方をしているのか。この謎は、解けません。

昔、養老孟司さんの講演を聴いた時、昆虫大好きな養老先生が面白い話をしてました。虫の種類を見て見ると、地質学者が何を言おうと、この大歩危小歩危の南北直線の流れを境界にして、東西に住む昆虫の種類が明らかに違う、と。かつて、違う島であったものがここでくっ付いた可能性がある、という話。地質学者がなんと言おうと、という部分がツボ。しかし、確かにこうやって地質図を見ると、ここの東と西、地層は連続していて、違う島が合体したようには見えません。

 

こう見ると、中央構造線というのはすごい断層で、その北と南のはっきりくっきりした違いは見事。しかし東西を分かつような断層は、見えない。少し気になるのは、この、大歩危小歩危の南北直線の少し西。中央構造線から分岐するように南へと延びてきている断層だ。こないだ、高知自動車道の立川橋を崩壊させた地滑りは、この断層の部分みたいにも見えました。

 

とにかく、北海道の地震で専門家の方もおっしゃっておられますが、地質、地層には、わかってないことが本当に多い。いや、判っていることは、全体の、ほんの一部分だとも言えましょう。

ブルーバックスの最新刊に「フォッサマグナ」というのがあります。僕の愛読書、「川はどうしてできるのか」「山はどうしてできるのか」「海はどうしてできたのか」「三つの石で地球がわかる」の著者、藤岡換太郎さんの最新刊なので、読まん訳には参らん。教科書にも必ず載っている、日本列島の大構造、フォッサマグナがどのようにしてできたのか、大胆な発想で自説を紹介した、本。

これを読んでわかるのは、僕らの住む日本列島の成り立ちは、まだまだよくわかっていない、ということ。なんせ、このフォッサマグナの成り立ちについても、いまだに諸説紛々で定説がないくらい。こんなにも有名なのに。もう一つ言えば、日本海がどのようなメカニズムでできたのかについても、いまだに諸説紛々。それくらい、とにかくよくわかっていないのが、日本列島。

 

だから、大歩危小歩危の地形にたくさんの不思議があるのも当然なんだ。そうなんだ。だから、今、地学が面白い。

大歩危小歩危。地形の成り立ちに想いを馳せながら走る道。


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