満月の物部川〔5494〕2018/05/01
2018年5月1日(火)晴れ!
今晩は十五夜。満月。今朝の空にもまん丸お月様。初夏の空に煌めくお月様。そのすぐ左下には木星。薄っすらと白い雲が全天を覆っているので、少しだけ霞んで見えるお月様。
ここは今朝、4時半過ぎの野市、上岡八幡宮。
この八幡様の氏子は、物部川の両岸に広がっています。かつて、物部川の本流がずっと西にあった頃、川の東岸の同じ集落だったから、と言われてます。でも、それはずとずっと昔のこと。藩政期初期、野中兼山が現在の流路に固定してからは、物部川本流はずっとここを流れている。
川向こうの氏子さんたちは、丁度この目の前にあった渡し船で、参拝してきてました。その参道の痕跡は今も残り、米軍の爆撃で破壊された鳥居や狛犬も、そのまま残されています。
その渡し船は、戦後もしばらく存在した、と言います。古い酪農家さんがおっしゃっておられました。
静かに流れているように見えても、これを徒渉するのは大変。浅いところは流れが急で、深い場所も、ある。渡し船は、少し川の流れが緩くなったような場所を、渡っていたのだと思う。流れの急なところを渡るのは大変なのだ。
昨日、今治の刑務所を脱走した男が広島で捕まりましたよね。向島に潜伏している可能性が高い、ということで向島には非常線が張られ、島の生活や観光にも大きな影響が出ておった事件。捕まって良かった良かった。
向島と尾道。のべつ往復しているフェリーで、誰でもすぐに渡れるようになってます。しまなみウォークの時も、そのフェリーで向島に渡るところから、始まりますきに。
でも、警察の非常線で、逃走犯は船は使えない。すぐそこに見える対岸ですが、潮が速く、普通に泳いで渡るのは無理ではないか、という判断で、島内潜伏の可能性が高いとなって、捜査が続いていた訳だ。
でも、泳いで渡っていた。
昨夜のニュースで、地元の漁師さんが、興味深いコメントしてました。丁度24日の夜は、潮止まりで潮の流れが止まり、泳いで渡れる時間帯があった、とのこと。
4月24日の月齢は8。半月。干満の差が一番無い時期だ。潮の流れが遅い時期。その潮止まり、というピンポイントで、彼は泳いだのかな。
気象庁のHPでその日の尾道の天気を見て見ると。おう。雨だ。しかも、時間当たり10mmくらい降っているので、かなり強い雨。気温は16℃くらい。
降りしきる雨の海を泳いで渡った。
目の前に見える対岸まで泳げば何とかなる、と彼は思った。すぐそこなので、泳げる、と。
でも、たぶん、彼はそんなに条件に恵まれていることは知らなかったはず。偶然、ピンポイントで、潮目の条件が良くて、雨で人目につかない夜、泳いだと思われます。
もし大潮とかで、潮の流れが早い時間帯だったら、彼はかなり危険なことになっていたのかも知れません。偶然の織りなす彼の人生。
命拾いした、ということで、これからの人生をやり直してもらいたいですね。
それはともかく、美しい満月の朝。
さあ。仕事仕事!