ひねもすのたりのとでんの車内〔5314〕2017/11/02
2017年11月2日(木)晴れ!
良いお天気。良いお天気の高知で、とでんの電車に乗ってます。ごめん行き。
今日はですね、ごめんで、酪農組合の研修会。弊社だけに生乳を出荷してくれている酪農家さんで構成される「高知県中央酪農組合連合会」の、研修会。乳質の向上と酪農経営の安定を目指し、毎年、やってます。ひまわり乳業にとって乳質は命。大切な大切な研修会。
僕らは、弊社だけに生乳を出荷してくれている酪農家さんを「檀家さん」と呼びます。しかし、せっかくなので、檀家さん以外にも声をかけよう、生産者以外の関係者さんにも声掛けしよう、ということでご案内したところ、今日の出席者は36名。
高知県内の酪農家さんの集まりとしては、かなりものになってます。善き哉善き哉。
で、なんで電車なのか。それは、研修会の後、食事会になっているので。高知で昼間に酪農家さんが集まって、飲まんわけが、ない。ないです。
だから、与力町の駐車場に車を置いて、ごめん行きの電車に乗っているというわけだ。まあ、そんなわけです。
酪農家さんと乳業メーカー。この関係は、地域やメーカーによって様々。例えば東京や大阪などの大都市圏では、個々の酪農家さんとメーカーが直接つながる、ということは、あまりありません。指定生産者団体が差配する、大きなタンクローリーに積載された各所の酪農家の生乳が、効率的に運ばれるようになってます。
地方でも、なかなか、個々の生産者さんとメーカーがつながることは少なく、高知でのこの関係はかなり特別にして貴重なものと言えるかも知れません。
僕らは、酪農家さんとともに、ある。その意識を忘れたらいかんのが、ひまわり乳業というメーカーなのであります。
昼間の電車。秋の日差しが窓より差し込み、暖かい車内。女性のお客さんが多いですよね。バスとか電車とか、女性のお客さんが多いのは何故だろう。
都会の電車だと、そうでもない。地方の公共交通機関は、女性の方が利用頻度が高いですよね。
男性は仕事をしているケースが多く、仕事の場合は公共交通機関を使わないのが、その理由でしょうか。地方では、車でないと、仕事にならない。便利だし速いし。
地方でも、公共交通機関を利用して仕事ができるようにならないのか。ならんでしょうね~。
では、せめて、通勤やお出かけに、気軽に電車を使うようにしたらどうか。乗ってみると意外と便利だし、快適だし。でも、おばあちゃんは電車に乗るけど、電車に乗ったおじいちゃんが少ないのは何故なんでしょうね。
男性は、この快適さを知らない人が多いのかも知れません。
中山間の公共交通機関は、とても重要だけど、存続の危機を迎えていrます。でも、デマンドタクシーとか、住民の需要に合わせた新しい交通政策の導入で、コストを安く、しかも便利にすることができる、とも言います。個別の需要に応える、新しい時代の、地方の交通政策。
そうだ。顔の見えない大規模で合理的な都会の乳業。個々の顔が見える、個々の条件に合わせた地方の乳業。全然違うんだ。役割が、違う。
ああ。
徒然なるままにあんなことやこんなことを考えていると、暖かい車内、眠くなってきました。少し寝よう。そんなことができるのも、電車の良いところですね。前に座っているお兄ちゃんが、今、横に倒れました。熟睡してしまったんですね。慌てて起き上がる。ひねもすのたりのとでんの電車。