かるぽーと前の露草〔525〕2004/09/22
2004年9月22日(水)晴れ
天気予報では今日は雨やったんですが、今朝もきれいに晴れちょります。気持ちえいです。
写真は、高知市九反田にございます高知市文化プラザ「かるぽーと」の前。植え込みの露草がきれいでした。ずっと向こうには堀川に架かる大鋸屋(おがや)橋が見えちょります。ここには、昭和40年頃まで高知市の中央卸売市場がありました。堀川を行き来する船も賑やかで、高知の街の海の表玄関といった趣きやったがですね。今では市場は弘化台へ移転し、堀川もここで終点。高層ビルが立ち並んで、高知市の文化の拠点として生まれ変わりました。
露草はあちらこちらに咲いちょりまして、雑草のようですが花は可憐。青い色がとてもきれいです。午前中だけ花を咲かせ、午後にはしぼんでしまうので、午後にはただの雑草に見えてしまいます。
花びらは、青い大きなのが2枚と、白くて小さいのが1枚。青い花びらに黄色い雄しべが映えてかわいらしいですな。この露草の変種にオオボウシバナというのがあります。同じような形なんですが、かなり大きい。花の径は4cmくらいあります。このオオボウシバナを早朝採取しまして、花を絞り、その汁を和紙にしみ込ませると「青花紙」の出来上がり。江戸時代中頃には、この青花紙が販売されよりまして、重宝されよったそうです。この青花紙を水に浸すと、青い染料が簡単にとれるからなんですね。
この水に溶けやすい性質を利用して、現在では、友禅などの染色の下絵を書く染料として使われゆうそうであります。