カニがきた〔5166〕2017/06/07
2017年6月7日(水)小雨
小雨。ですが、高知はまだ梅雨入りしてません。九州と山口県は梅雨入りしたと言うてますがホントでしょうか。なかなか気候は難しい。
そして、カニがきました。今年も。
ここは潮江天満宮本殿裏手の小山の上。大山祇神社さんが鎮座まします小山。この小さな手水石に、毎年カニがやってくる。そして、手水に溜まった雨水の中で脱皮を繰り返し、成長していく。
このカニの種類は、以前、誰かがアカテガニと教えてくれた気がする。ホントかどうかは知りません。カニの種類は難しい。
で、アカテガニは、7月から8月の大潮の日に、満潮に合わせて海岸で子供を産む。正確に言うと、たくさんの卵を抱いたまま海に集合し、体を震わせて腹部を開閉させると、卵が割れて幼生が海へと飛び出していく。幼生はプランクトンで、その姿で脱皮を繰り返しながら成長。秋頃に上陸して、陸上生活を始める、と、ウィキに書いちゃあります。寿命は数年から十数年。おう。結構長生きだ。冬は穴の底で冬眠するんだとか。節足動物、冬眠しますもんね。
以前、ある場所の大きな石をはぐったら、たくさんのムカデが静かに冬眠していたことがありました。あれはちょっと、驚いた。いや、びっくりします。たくさんのムカデの集団は。
で、以前にも書きましたが、歴史上最大級の節足動物の話。
現代では、最大の節足動物は、深海底に棲むタカアシガニと言われてます。節足動物は外側からクチクラという外骨格で覆われているのが特徴。軽くて丈夫なクチクラは、内部の乾燥を防ぎ、また、簡単に関節をつくることができるということで、地球上で大成功を収めたのであります。節足動物の種は、全動物の85%を占めるという、地球でもっとも成功したスタイルであると言えましょう。
弱点は、それほど巨大にはなりにくい、ということ。重力に耐えきれなくなる。脊椎動物の恐竜みたいな巨大な節足動物は、現れませんでした。ゴジラと戦ったエビラみたいなのは、物理的に存在できない。
でもね。
3億年ちょっと前の石炭紀、酸素濃度が上昇した時期に、体長2m~3mのヤスデみたいな節足動物が森を歩いていたと言います。これは、いやだ。遭遇したくもない。タカアシガニなら怖くもないが、3mのヤスデはね。ちょっとね。
ところで節足動物の外骨格を形成するクチクラ。これ、キューティクルのことって知ってました?
あの、シャンプーのコマーシャルに出てくるキューティクルと節足動物のクチクラは、同じ言葉だったんだ。知ってました?
今年もここに戻ってきたカニたち。DNAに刷り込まれちゅうのかどうなのか知らんけど、必ず戻ってくる。行動の基本が、確定している訳だ。すごい。
ここから無理やり教訓を読み取るとすれば、基本、原理原則を大切にしよう、悩んだ時は原点に戻ろう、てなことでしょうか。
ひまわり乳業の原点は、生産者さんとともに。
そんな訳で、こないだ、RKC高知放送の「こうちeye」で、川添ヤギ牧場のヤギミルクのことが特集されました。この商品化の取組は、僕らの原点なのであります。