おばあちゃんのお蕎麦と鮎ずし、いちりんほどの あたたかさ〔4704〕2016/03/02
2016年3月2日(水)晴れ!
朝は冷えました。氷点下やったかも知れません。そんな中、今日は香川へ行っちょりました。お仕事です。で、昼前には用事も済んで、国道32号線で高知へ。今日のお昼ご飯は、ここに決めちょりました。国道32号線、徳島と高知の県境。「そば茶屋」さん。
こないだ、2月6日のにっこりひまわりでご紹介したように、弊社総務部長ヤスシの生まれた場所から、県境を跨いでお嫁さんに来ちゅうおばあちゃんが、今は一人で切り盛りされゆう「そば茶屋」さん。ここの鮎ずしとお蕎麦は、絶品なんですね。
今日は、奥の座敷にお雛さまが二組、飾っちゃありました。昔からこの季節には飾りゆうそうで、なかなか美しく豪華なお雛さま。
そして、お蕎麦と、鮎ずし。美味しゅうございました。
おばあちゃんに、「このお蕎麦はツナギを使うてない、十割そばですよね?」と尋ねてみました。お返事は、もちろんその通り。なんと、そばの実を、自分ちで挽きゆうそうだ。息子さんが挽いてくれるとか。で、それを自分で手打ち。そんな十割そばは、なんとも言えない食感と風味でした。お箸で持つとブツブツ切れる、風味豊かなお蕎麦。
鮎ずしは、美味しかったので、追加でお持ち帰り用を注文しました。
写真は、その、お持ち帰り用の鮎ずしをおばあちゃんが作りゆうところ。ご飯を柚乃酢で締めちょいて、それに、酢締めにした鮎をかぶせる姿寿司。ああ。すごい。早咲きの種類の桜が、国道沿いに咲いちょりましたが、たぶんそれでしょう。オリに入れる際に、枝付きの桜の花を飾り付けてくれるがが堪りません。
弊社のヤスシに聞いたのですが、このおばあちゃん、何と満で88歳。かぞえで九十歳か。一人で切り盛りし、手際良く料理をつくりあげるおばあちゃん。奇跡を見ているようだ。
で、このおばあちゃんには、お姉さんが二人居て、90歳を超えても全然元気で活動中、とのことでした。山育ちで鍛えたきでしょうか。良いものを食べているからでしょうか。とにかくすごい。
店内に、額に入れて色紙が飾っちゃありました。色紙には、美しく柔らかい文字で「いちりんほどの あたたかさ」と書かれちゅう。署名に「店主書」。
このおばあちゃんがご自分で書かれた字でした。
いちりんほどの あたたかさ
なんか、気持ちが暖かくなってしまったお昼ご飯。
帰りに、おばあちゃんに言われました。
「ヤスシに会うたら言うちょいて。旅行楽しみにしちゅうと言いよったと。」
今年は北海道旅行を楽しみにしちゅうそうです。