シーボルト、イタドリ、カンタロウ〔4671〕2016/01/29
2106年1月29日(金)雨
久々の、朝からの雨。しっかりした雨足で降り続きよります。昨日の夜、関西から汽車でモンて来ました。
昨日の夕刻は、兵庫県に居ました。阪急電車の苦楽園駅の近く。関西でも有数の高級住宅街を控える界隈は、なかなかに落ち着いた、洒落たたたずまい。その洒落たたたずまいの中に、いかりスーパー夙川店さんがあります。関西在住の方はご存知やと思います。日本でも有数の、高級高質食品スーパーマーケット、いかりスーパーさん。
その基幹店舗の一つである夙川店さん。駐車場に止まっちゅう車は外車ばかりなり。品揃えの見事さは、業界でも有名。
今から30年近く前。
まだ20歳代であった小生は、時折、大阪へ種々のセミナーを受講しに行っておりました。あるセミナーで、関西にはとんでもない客単価のすごい高質食品スーパーがある、というのを聞きまして、これは、行ってみんといかん、と思い、夙川店へと足を伸ばしたのでありました。そして、感動。
それから、大阪出張で時間があれば、そのお店を覗くのが習慣になったんですね。
いつの日か、あのお店にひまわり乳業の商品が並ぶことを夢見て、いつも、夙川店から、阪急夙川駅まで、高級住宅街の中を歩いて帰ったもんです。
ご縁がありまして、近年、弊社の商品が並ぶようになりました。本当にありがたいこと。弊社の牛乳やヨーグルトが並ぶ風景を見ると、本当に感慨深いものがあります。もっともっとお役に立てるよう、気を引き締めて、頑張ります。
さて。
今日は雨。会社の、小生の部屋の前のヤギ小屋も、雨に濡れています。昨日まで居た犬も、もう居ません。ヤギ小屋の裏手の雑草は、昨年のヤギ糞の肥料が効いたものと思われ、手のひらくらいの大きさの巨大クローバー。なんだこりゃ、てな感じ。
ヤギさんには、雑草を食べて綺麗にしてもらう、というミッションやったんですけんどね。
雑草と言えば、今朝の日経新聞最終面に、興味深い記事がありました。
イタドリの話。そう。虎杖。イタドリ。
イタドリは、ヨーロッパやアメリカでも蔓延り、やっかいな雑草として嫌われ者になっちゅう、という話。コンクリートに穴を開けたり、在来種の草を駆逐したり。で、元々は日本にしかなかったイタドリを、かの、シーボルト先生がオランダへ持ち帰って広めたのが、世界に蔓延るきっかけになったとのことでした。その生命力は強靭で、世界中でやっかいな雑草になっちゅうと。シーボルトさんのせいで。その世界中のイタドリを追いかけている写真家の方の記事でした。
あの記事を読んだ高知県人は、間違いなく、もったいないねや〜、と思うたことでしょう。高知ではイタドリは雑草ではなくて山菜。それも、かなり人気の。
なので、高知で、一目につくところに生えちゅうイタドリは、アッと言う間に誰かに採られてしまいます。もう、これは間違いない。
シーボルトさんがヨーロッパへ持ち帰ったと言えば、カンタロウさん。高知にはどっさり生息する、数十センチの長さになる、あの大きいミミズ。シーボルトさんが標本にして持ち帰ったので、シーボルトミミズという学名になった、カンタロウさん。
カンタロウさんは、西欧に広がることはありませんでした。
しかし、イタドリは広がりまくったのであります。
高知県人に聞いてくれたら、その美味しい食べ方を教えてあげますのにね。あんなに美味しいことを世界中の人々が認知すれば、イタドリは、悪さをする雑草という立場から抜け出せると思います。
世の中、不思議だ。