南国市片山、陸軍発電壕〔4561〕2015/10/11
2015年10月11日(日)薄曇り
今日は高知。昨日の最終便でモンて来ました。
それにしても昨日。自分の足で、色んなものを確認したり発見したりしながら走った「江戸」、そして「昭和」。知らない土地は、自分の足でたつくるに限る。
昨日、走った後に汗を流した銭湯「世界湯」。入る時に、番台のおばちゃんが、「今日は銭湯の日だから、このタオルを差し上げますわね。」と、上品な江戸弁でおっしゃって、タオルをくれました。その時には、「銭湯の日」というのが良くわかっておりませんでした。そんな日が、よくあるのかな、というくらいの感覚。
で、高知へモンて来て、家に帰って、袋を開けてタオルを見てみますれば。大きく「1010」とカラフルに染め上げられちゅう。初めて気づきました。銭湯の日。10月10日。1010。千と十。せんとう。なるほど。そんな大切な日に、小生は、銭湯に吸い寄せられちょった訳だ。何か、不思議な力を感じてしまいました。感じませんか?
小生が、普通の銭湯に入ったのは、昨年6月1日、奈良県、桜井駅近くの「力湯」以来。その「力湯」の前は、もう、記憶にないくらい。そんな、滅多にない銭湯体験日が、なんと「銭湯の日」であったとは。何かの力が無ければあり得ない話。すごい。
さて。
そんな訳で、昨日は29km走った訳だが、今日も28km走ってしまった。高知南国28kmラン。
東京のように、まったく知らない土地を走る訳ではない。自宅からのランとなると、なかなか、東京でのような体験は、できない。それでも、知らない場所や、土地にまつわる知らない物語は、たくさんあります。
今日は、まず、家から東進して五台山。一気に、展望台のあるてっぺんまで駆け上がる。そして少し下って、牧野植物園。南園から、いつものように、お馬路を駆け下り、青柳中学校のネキに降りてきて、東進。下田川沿いに出て、稲生。石灰工場の中を抜け、千屋崎へ。今日は、千屋崎の南側を回ってみました。下田川は、千屋崎を周るように流れるので、川と千屋崎に挟まれたところを走ります。
その途中。地名で言えば、南国市片山。その山裾に、戦争遺跡があります。あまり知られてはおりませんが、陸軍が構築した陣地の遺構。
このにっこりでは何度もビッシリご紹介してきた通り、稲生の石灰山の北側、鉢伏山一帯は、陸軍第11師団が布陣し、米軍上陸作戦に備えておりました。「師団」なので、なかなかの規模。その山に連なる連山の東端に、千屋崎があります。その山裾に穴を掘り、連絡用の通信壕を掘って、陣地にしちょったようです。
写真は、下田川沿いの斜面にポッカリ開いた、コンクリートで固められた穴の中。入ってみました。中は暗いですが、こんな感じ。
どうやらこの、セメントで固められた穴、陸軍の発電施設が置かれちょった穴にかあらん、とのこと。こんな戦争の痕跡が、今も高知の各所にそのまま残ることは、メッソ知られちょりません。ここで、戦争をやっていた、という事実を考えるとき、平和の大切さを改めて思い知らされる気がします。
ここを出発し、弊社へ。南国市物部に、ひまわり乳業本社と、工場。ここで一仕事済ませ、再び出発して、最終目的地は「ながおか温泉」。
総走行距離、28km。この二日で57kmだ。結構、ヘロヘロになりました。が、なかなか充実した日々。世の中、知らんことがようけあって、楽しい。