筆山から北へ突き出した小さな尾根〔4469〕2015/07/11
2015年7月11日(土)蒸せます
今朝は、鏡川河畔、潮江天満宮、筆山、高見山界隈をたつくってきました。12kmラン。いや〜、暑かった。
そもそも、早朝は雨でした。雨の中を走るのが好きな小生、喜び勇んで走りに出たのは良かったのですが。
昨日の夜、汽車でモンて来て疲れちょったこともあり、スタートが6時になったのがいけません。雨はしゅっと上がり、お日様まで照り始めたではありませんか。そうなると、もう、暑い暑い。地面から立ち上がる水蒸気が身体にまとわりつき、あっと言う間に汗ビショ。まあ、それはそれで楽しいのではありますが。
筆山から高見山方面の山道。今朝は間違いなく小生が一番乗り。さっきまで雨やったですきんね。なぜ間違いないかと申しますと、昨夜のうちに張られた蜘蛛の巣が山道の各所にあって、引っかかりまくったき。注意しながら走りますがそれでもやむを得ず、せっかくの芸術作品を破壊してしまう。今朝はたくさん破壊してしまいました。
「せっかく作ったのに、なんということをしてくれるのよ〜」という蜘蛛さんの声が聞こえてきます。
さて。
昨日、潮江天満宮本殿西側の小山は、嘗て、筆山から突き出した尾根の先っぽであったのか?という話題を書きました。なので、今朝は筆山へ駆け上がる前に、潮江天満宮さんにお参りし、摂社で、本殿西側の小山の上に盤座と共に鎮座まします大山祇神社さんにもお参りしてから、その地形を検証してみました。
写真をご覧ください。天神大橋南詰を南に下った信号から、西へ進んできた所。競輪場の搬入口近く。右手が筆山。この右上を筆山へ上る道路が走ります。
そして左手の森。これが、潮江天満宮さんの森で、左のクスノキの向こうに大山祇神社さんの小山があります。
たしかに。ここは、以前、つながっちょったと思われます。間違いない。
そう思うて見てみれば、天満宮本殿西側の小山、北側の、小さい石で構築された擁壁が、妙にわざとらしい作りに見えます。ここに道路を通す為、ここにあった山が切り崩され、天神様の裏が独立した小山になってしまったのか。
早速、地理院地図で標高を確認してみました。
この向こう、天神大橋から下ってきた交差点の標高は、2m。なるほど。
そこから西へ来て、筆山の登り口のところ。2.9m。そこから西進したここ。筆山と、大山祇神社の小山の間。そこが一番高うなっちょって5.5m。ここから西へ行くと徐々に標高は下がっていき、テニスコートの入り口辺りで3m。
そう。やはり、この道路は筆山から突き出した尾根を切り崩してつくられたのだ。道路の標高からも、それが窺えます。
都市計画の中で、潮江地区と河ノ瀬、石立、神田地区をつなぐ道路を建設することになった。そこで、途中障害になる、筆山から北に突き出した尾根を切り崩す必要がでてきた。
しかし。
その尾根の先っぽには、神聖な盤座がありました。大山祇神社さんも勧請されちょったでしょうか。そんな神聖な場所を切り崩す訳にはいかず、尾根の途中部分だけを切り通しにしたので、盤座や大山祇神社さんは、独立した小山の上に残りった。そんなストーリーでしょうか。
その小山の上の大山祇神社さんの前の小さな手水には、今の季節、蟹が脱皮をしにやって来ます。毎年、必ず。今朝も、居ました。実に実に不思議ですが、小山の上の小さな手水で脱皮することは、遺伝子に刷り込まれちゅうにかありません。それは、筆山と小山がつながっちゅう時代からなのでしょうか。