焼酎〔4327〕2015/02/19
2015年2月19日(木)晴れ!
そんな訳で今朝は大分。ですが、朝一番の国道九四フェリーで帰るべく、今、佐賀関港で出航待ちをしゆうところです。早朝の佐賀関フェリー乗り場。港には、出航待ちのフェリーがたたずんでおります。
昨夜。大分の駅前でグッスリやりました。焼酎。鳥天。鳥串。などなど。ちなみに小生現在ダイエット中です。
しかし今朝は、5時半過ぎにホテルを出発せんといかんかったので、よう走りませんでした。4時から走ろうと、一度は起き出してみたものの、身体がやめちょけ、と言いましたので断念。まだ、身体に焼酎が残っちゅう感満載です。
九州といえば焼酎。いや〜、今の焼酎はおいしいですね。種類も豊富で。
小生が子どもの頃、高知で焼酎と言えば宝焼酎で、安い酒、というイメージが強かったです。大橋通りに、従兄弟がいる酒屋がありまして、そこへしょっちゅう遊びに行きよりました。当時の大橋通りの酒屋ですので、それはそれは賑やか。お酒だけでなく、砂糖なども売っておりました。
大きな盥にザラメの砂糖を一袋入れ、それに醤油をダバダバと入れながら砂糖を溶かす。そんな手伝いをやったりしました。
今考えると、あれは、料理屋さんへ納入しよった砂糖醤油でしょうか。料理屋さんは、それで魚を煮込んだりしよったがでしょうか。そんな商売をしよった時代。
酒屋では立ち飲みもやりよりまして、昼間っから、近所のおんちゃんが飲みに、と言うよりそれこそ一杯ひっかけに、のべつやって来よりました。で、焼酎。
コップに並々と宝焼酎を入れる。それだけ。あと、オレンジエキスみたいなのをちょっとだけ垂らす。そんな飲み物をグイっと飲み干し、お金を置いて戻っていく。どこへ戻っていくかと言えば、自分の店。
そう。大橋通りのお店で、商売の合間に一杯焼酎をひっかけに来ておったのでありますね。そんな優雅な時代。
焼酎、と言えば、その風景を思い出してしまいます。
今はうまい焼酎、臭くない焼酎、高い焼酎もたくさんあって、色々と楽しめます。が、やはり九州でも、昔の焼酎は臭かったとも言います。
種田山頭火が、昭和の初め頃、九州全域を行乞しながら句作をし、その日記を「行乞記」としてまとめちょりますが、その中に毎晩焼酎を飲む場面が出てきます。木賃宿で漬物を齧りながら焼酎を飲む。南九州では芋焼酎。
山頭火はお酒が好きですが、やはり当時の焼酎の匂いには辟易したようで、焼酎しかない南部九州から北上して日本酒にありついたときには、素直に、本当に喜んでおります。
山頭火が今の時代の焼酎を飲んだら、あれほどの悪態はつかんかったのではないでしょうかね。
おいしい焼酎と食べ物の九州を後にし、今からフェリーに乗って帰高します。