グランド通電停、乗出について考える〔427〕2004/06/16
2004年6月16日(水)抜けるような青空
今朝も高知の上空には抜けるような青空が広がって、朝から夏の日差しが照りつけよります。そんな陽気に浮かれて、鏡川から電車通り界隈をたつくってきました。
写真は、左隅に写っちゃありますように「グランド通」電停から上町方面を撮影したもの。ここは、その昔は「乗出(のりだし)」と呼ばれよりまして、この交差点角には今でも「乗出薬局」という薬屋さんがあります。2003年7月19日のにっこり[94]でもご紹介しましたが、毎年正月11日に、ここを起点として「御駆初(おのりぞめ)」が行われたことに由来します。
山内の殿様が見守るなか、ここをスタートして写真と反対の方向に、身分の高い順番で一騎駆けしていったんですね。日頃きちんと鍛錬しているかどうかのチェックにもなっていたんでしょう。
戦後、ここから南へ行って鏡川を渡ったところに高知市営グランドが作られました。そこで、その南北の道が「グランド通」と呼ばれるようになり、この交差点もその名前で呼ばれるようになりました。現在、その場所には市営野球場の補助グランドはありますが、龍馬スタジアム(競輪場)、市営球場、市営プールなどが在りまして、高知市民にはあんまし「グランド」というイメージが無いのであります。
そこでいっそのこと、「乗出」に戻してみてはいかがでしょうね?その方が素敵な名前ですし、わかりやすいと思うんですが。