プレートの沈み込みと地震と火山〔4208〕2014/10/23
2014年10月23日(木)秋晴れ
なんという良いお天気でしょうか。爽やかな秋晴れの高知。昨日のお昼、名古屋県営空港から飛行機に乗ってモンて来ました。初FDA。フジドリームエアラインズ。
知らんかったのですが、小牧の県営空港には、FDAのカウンターしか無いがですね。で、小生はJAL機に乗るつもりやったのですが、FDAとの共同運行便ということで、カラフルな塗装が施された機体のFDA機に初めて乗ることになった訳です。
感想は。
なかなかのものでした。座席も結構広く快適。客室乗務員さんのレベルも高く(色んな意味で)、飲み物と別にフィナンシェが付いてきたがが、お得感があります。ちょっとしたこと、大事ですよね。印象が随分と違います。変なところをケビラレン、ということですな。
さて。
今朝の新聞などに、阿蘇山のカルデラを形成したような、火山の巨大噴火が、今後100年間に起こる可能性が1%、という研究結果が発表されちょりました。この数字、かなり驚愕的数字やと思います。百分の一、というのは、有り得る確率、ということを意味しますきんね。
その規模の巨大噴火が起きたら、火砕流は100kmに及ぶ、などと書かれちょります。これはもう、とてつもない大惨事になってしまいます。
日本列島は火山列島で、過去、ずうっと火山の巨大噴火は起こってきた列島。なので、普通に考えたら当たり前の結論なのでありますが、実際にその数字を見て、改めて、人類の生活の危うさを実感します。
海のプレートが陸のプレートに潜り込む際、水分なども一緒に地中に引きずり込みます。で、それがある一定の深さに達した時、マントルが反応して溶融し、地上に向こうて上昇、火山を形成する、という仕組みを、本で読んだことがあります。うろ覚えで書きゆうので、書きゆう内容がこじゃんと大雑把ですが。
そんな訳で、プレート境界(海溝、トラフ)から等距離に、火山が横に並ぶ、ということになります。それを火山フロントと呼びます。
で、その、マントルが水に反応する深さは、一定。海のプレートが鋭角的に潜り込んだら、プレート境界の近くに火山フロントができ、浅い角度で潜り込んだら、遠いところに火山フロントが形成される、という訳だ。
土佐湾沖の南海トラフは、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに潜り込むところにありますが、潜り込む角度が浅いので、火山フロントはかなり遠い、大山などの日本海側に形成されちょります。なので、高知には火山が無い、ということになります。高知の皆さんは、浅い角度に感謝せんといけません。
写真は、今朝の野市、上岡八幡宮さん。秋晴れの境内。鳥のさえずりが聞こえ、なんと美しい風景。この参道の、向こうの入口脇に、安政南海地震の碑が立つことは、このにっこりでも何度かご紹介してきました。津波が、この西の物部河原まで遡上してきた、ということを示す地震碑。
この津波も、もちろん、プレート境界で発生する地震によるもの。
火山フロントの火山の噴火も、プレート運動によって引き起こされるもの。ユーラシアプレートに、フィリピン海プレートや太平洋プレートが潜り込む日本列島は、世界でも有数の地震国。津波国、そして火山国。悠久の時間の中で、その活発な運動によって幾度も揺さぶられてきた日本列島は、これからも災害大国でありつづける宿命を担うております。
火山の巨大噴火については、予知し、逃げる。それしかないですね。広大なエリアの夥しい人々が、栄える街から避難することになるかも知れない。
地球の上に住む、ということ、日本列島に住む、ということは、そんなケースへの覚悟を、我々に求めています。