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杉の実、山、社会学〔4149〕2014/08/25

杉の実、山、社会学

2014年8月25日(月)晴れ

雲は多いものの、穏やかに晴れた朝。ちょっと、潮目が変わってきたでしょうか。昨夜はいつものように雨が降りましたが、ちょっとだけ、夏の雰囲気が戻ってきたような気がします。ああ、夏よ。時間がない。自宅の近所では、まだクマゼミが鳴きゆうと昨日のにっこりに書きましたが、会社の樹々からは姿を消しました。

ここはいつもの野市、上岡八幡宮さん。拝殿の前の地面に、杉の実が転がっております。
今の季節。高知の山には杉の木が多いので、山をたつくると、地面には夥しい杉の実が落ちております。大量の実をバラまき、その中からちょっとでも芽吹くものがあったら大成功、という戦略ですな。花粉症の方は、こんな写真を見たくないかも知れません。

杉の木は、日本固有のものにかありません。なるほど。外国で、こんな樹を見たことないような気がします。日本では、山と言えば杉、檜。人工的に植林された山では、これが圧倒的。今、そんな材木の価値が下がり、外材に取って替わられ、山が活力を失いよります。
今一度、山が金を生むようにならないか。日本の中山間が再び活力を取り戻すには、まず、山が価値を取り戻さんといけません。
逆に言えば、山の価値が上がり、山が活力を取り戻し、山がお金を生むようになれば、日本の中山間は蘇る、ということになるのではないでしょうか。
人口減少社会の日本。地方へ行けば行くほど、山中に入れば入るほど、出生率が高くなるのはご承知の通り。とすれば、今、日本の国家にとって一番重要な政策は、中山間を活性化させること、言い換えれば、山に価値を取り戻すことかも知れません。そこに価値が再び蘇れば、日本の人口問題も、あと何十年かすれば解決に向かい、豊かな国土と生活が保証される、と考えます。

これは簡単な社会学。実に簡単な社会学なので、真剣に取り組んでもらいたいです。

杉が日本の固有種と聞いて、いや、レバノン杉とか、外国にもあるではないか、と思うヒトも居るでしょうが、違います。レバノン杉はスギ科ではなくてマツ科。スギと名前がついちょってもマツなのでありますね。
レバノン杉は、レバノン、シリアの山に繁茂して、古代の人々に繁栄をもたらしました。フェニキア人が、レバノン杉で船を建造し、地中海で大活躍したのはご承知の通り。
なので、高知商業高校の校歌の2番は、

天にそびゆる喬木を レバノン山の杜に伐り
船を造りて乗り出でし フェニキア人のそれのごと

という歌詞になっちゅう訳ですな。
山が民族の繁栄をもたらしていた時代。これからの国のあり方を考えるとき、目先の産業界の言い分だけに目を向けるのは非常に危険。将来の社会のあり方を想像し、よく考えよう。そうすると、山が再びお金を生むようになることがこじゃんと重要であることは、自明の理であることに気付くはずです。そんなことを考えることが、社会学であり、経済学であると思うのであります。


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