台風前の鏡ダム〔4133〕2014/08/09
2014年8月9日(土)台風
本当なら、今日はよさこいの前夜祭と鏡川の花火があるはずでした。しかし台風。しかも、こないだの長時間豪雨の影響が濃密に残る高知ですき、台風には厳重な警戒が必要なのでありますね。仕方ありません。明日明後日のよさこい本番が、キレイに晴れ上がった空のもと、開催できることを祈るばかりです。
台風11号は、ホントにゆっくりとした速度で北上。なので、高知県中央部、まだ雨もガイに降りやあしませんし、風も静か。そんな訳で、早いうちにRUNをして来よう、と、行ってきました。鏡川遡上コース。
こないだの大雨の爪痕は、道のそちこちに残ります。川の方を見下ろすと、かなり高い位置に木の枝などが引っ掛かっちゅうので、こじゃんと増水しちょったことがわかります。大河内橋のちょっと下流には、少し広くなった場所に生姜や稲の田んぼがありますが、どうやらそこは浸水してないにかありません。昔からの経験で、その高さなら大丈夫、という位置につくられちゅうがでしょう。
今朝は大河内橋から左手に折れて行川へ。なめがわ。山間の、少し広くなった場所に住居や畑がある、行川。その集落の真ん中を行川川が流れますが、いつもよりかなり水量が多く、前回みたいに水浴びすることはできませんでした。そして、行川川に流れ込む上里川沿いに急坂をどんどんどんどんと駆け上がると、上里。じょうり。
こないだ、南国市の浜改田で生姜の収穫をしたがをご紹介しました。あの時、種芋は、「かみざと」という所から仕入れて来ゆう、というお話を伺いました。それ、どんな字です?と尋ねたら「上里」。それ、「じょうり」やないですか?と訊くと、いや、そうかも知れん、との答え。上里には、生姜の畑もどっさりありますし、保冷庫も、立派なものが何軒か。
昔、初めて上里まで走ってきたとき、花々や集落があまりに美しかったので、桃源郷という表現をしました。なんか、山の上の集落やのに、豊かなオーラが発せられゆう感じ。その理由が、わかりました。上里は、生姜の種芋の、有数の生産地であった訳です。その標高の高さや水のキレイさが良いのでありましょうか。蓄積されたノウハウも、すごいがやと思います。
その上里の鎮守の神様、河内神社さんをお参りし、峠を越えて去坂から針原へ。雨も降らず、気温も高くなく、こじゃんと走りやすうございました。針原から、旧役場のある川口へ下り、そしてまた急坂を駆け上って鏡ダムに行ってみました。
こないだのにっこりにも書きましたが、先日の豪雨で、鏡川がなんとか氾濫を免れたその陰で、非常な緊張のもと、プロフェッショナルなダム操作が行われよったという、その現場。必死の操作でも、もし、あれ以上大雨が続いて氾濫しちょったら、後になって責任がどうこう、てな話になるかも知れない、そんな、裏方中の裏方。頭が下がります。
今日も、その事務所には職員さんが詰め、これからの台風の影響を見ながら緊張した時間を過ごされておるようです。
朝11時現在。流入量と放流量は、ほぼ同じ。ダム湖を見ると、水位はかなり下げられちゅうようです。まだかなりの余裕。これが、長時間豪雨になると、あっという間に満水になってくるがでしょうね。こないだみたいな危機が訪れんことを祈るばかりです。
ここからダムの上の道を通って対岸へ。そして下って温泉施設RIO。
あれ?
静か。玄関が閉まっちゅう。ああ。「台風接近のため臨時休業します」の張り紙。ああ。そうりゃあそうだ。こないだの今日やし、これから台風がやって来るし。ちょっと考えたら予想はできたかも知れません。しかし走るのに夢中で、そこまで考えが及ばなかった私って、バカ?
仕方無いので、旧役場、現市役所支所の下の駐車場で、汗と雨でびしょ濡れの服を着替えよう。と、誰も居ない駐車場の片隅で着替えを始め、ズボンを脱いでパンツを脱ぎ始めたところで、車が入ってきたではないか。しかも、こっちへバックして停めろうとしゆう。
大慌て。大慌て。大慌てで再びパンツとズボンをはき、何事もなかったように、携帯電話を見るふりをしよったら、怪訝そうな顔をしたお兄ちゃんが降りてきました。なんだ。お兄ちゃんか。
それでも、ビビリました。
で、お兄ちゃんが旧役場へ入って行くのを確認し、再び着替え。下着まで全部変えて、高知行きのバスを待ったことでした。台風直前の、ちょっとした出来事。