長時間豪雨、鏡川〔4127〕2014/08/03
2014年8月3日(日)豪雨
それにしてもよう降ります。台風はとっと西を通りゆうので油断しちょりました。大雨には結構慣れちゅう高知ですが、これほど長時間ガイに降り続くがはめったにないですね。いや、参りました。
現在午後3時半。かなりガイに降り始めてから2日目になりますが、まだ降りよります。明日の朝まで警戒が必要とか。もう、タッタ。
何が困ると言うて道路事情。現在、高知県から外へ出る手段は、飛行機以外はほとんど奪われております。高知自動車道、国道32号線、国道33号線はもちろん、その他の県外に通じる道路もほとんどがどこかで通行止め。雨量規制であったり道路崩壊であったり。
一部、檮原を抜けていく道が止まってないので、弊社の配送便はそちらを廻って高知県を脱出しております。しかし、京阪神方面へは大幅な遅れが生じ、関東便には当然間に合わず。皆様、大変ご迷惑をお掛けしております。申し訳ございません。
本日は、宅配便サービスなども、高知県下から県外へは荷物が受け付けられておりません。陸の孤島、高知。
もちろんJRも止まっておりますが、飛行機だけは飛んでおります。そう。そんなに風が強い訳ではないので、飛行機は運航。貴重な外界との命綱、飛行機。
全国放送でもやりよったにかありませんが、高知市内を流れる鏡川が増水して、避難勧告などが出されております。家の前の川、鏡川。
その流域は小生のランニングコースで、いつもは静かで美しい川、鏡川も、今日はとんでもないことになっちょりました。
写真は今朝、10時前の風景。天神橋北詰から東を撮影しました。壁面に水没した自販機が見えます。ここは、いつもは川沿いの美しい道路。ここまで増水したのは何年振りでしょうか。
ホントに、ビックリするくらい降りよりますが、高知は昔から水害に悩まされてきた町。この左手の川に沿った家々も、一階部分は居住空間にはしておらず、駐車場などにしちょります。今日みたいな感じの時には予め駐車場の車を避難させるだけ。家屋自体への被害はないようにしております。
しかし、今日の豪雨は、その二階の居住部分をも脅かすような増水をもたらしちょりました。警戒水域を越え、町に川水が溢れて来る可能性がある、とのことでしたが、今は一旦落ち着いておるにかありません。
この左手が唐人町。土手の上の町。唐人町の土手と、その上の家々が、藩政期の始めから、土手の北側にある城下町を、鏡川の洪水より守ってきた、という話は何度も書きました。長宗我部元親が朝鮮出兵で連行してきた朝鮮の人々。その人々に豆腐商いの特権を与え、この土手の上に住まわせたのは、城下町への豆腐供給という目的もあったでしょうが、特権まで与えたのは、やはり、堤防の構築と維持管理をやってもらうためではなかったか、という説は、今日のこの風景を見るにつけ、確信に変わりました。
さて。
この雨はいつまで続くのか。高知港の満潮の時間まで、つまり夜の10時半くらいまで降り続くのでしょうか。そうすると、また、高知市は鏡川氾濫の危機に見舞われることになります。上流の鏡ダムはとっくの昔に貯水量が限界になり、放流を始めちょります。
雨雲レーダーを見てみますと、気が遠くなるくらい長時間、ピンポイントで高知に、南からどんどんと雨雲が供給され、豪雨を表す赤い色がつきっぱなし、という状態。
このまま降り続くと、道路も止まったままになってしまい、2日連続で、出荷が大変なことになってしまいます。めったにない自然災害とは言え、お客様にご迷惑をいかけしてしまいます。
稲刈りが済んでない田んぼも、これだけ降ると被害は免れんでしょうし、冠水した農地も多いにかありません。
なんとか、そろそろ、雨にもあがってもらいたいと願うばかりでごさいます。