鉢伏山の大山祇神社さんと、夥しい戦争遺跡〔3994〕2014/03/23
2014年3月23日(日)良いお天気
良いお天気の日曜日。山へ行きたかったがですが、ちくと時間的制約がありまして断念。そのかわり、ながおか温泉まで山を越えて走ってきました。南国市長岡のながおか温泉へ行くのに、何故、山を越えて行くのか。それは、そこに山があるからですきんね。
と、いう訳で、朝っぱらから家を出て五台山へ。標高146mの山を一気に駆け上がり、そして牧野植物園へ。いや、キレイ。牧野は、今、春爛漫。色とりどりの花が咲き乱れ、「花絵巻」という催しもやりよりまして、お薦め。しかし小生はそこでゆっくりしゆう訳には参りません。
幕末、麓の鋳掛けやの娘、お馬さんが五台山の高僧、純信のもとに通いよったと言われる「お馬路」を東へ駆け下ります。五台山は、スモモの産地。あちこちの斜面にスモモ畑が広がりますが、今、丁度白い花が満開。牧野植物園よりもキレイかもしれません。斜面に広がる真っ白い絨毯。
その間を駆け下り、介良へ。その界隈の田んぼは二期作をする田んぼ。なので、田植えの準備が佳境を迎えちょりました。明日くらいから田植えでしょうか。
そんな田んぼの間を抜けて鉢伏山へ。麓から石段を少し駆け登ると、岩屋山薬師寺。お参りしちょいて、古くからしつらえられちゅう石の参道をずんずんずんずん駆け上がりますと、岩屋観音さん。大きな岩の下に観音堂。十一面観音さんがご本尊。磐座として、古くから信仰されてきたことが容易に想像できます。神が降りてくる巨岩。
その観音堂の脇から山道を登ると、ここ。鉢伏山頂上。標高212m。一気に駆け上がると心臓ばくばくで苦し心地良いのであります。三角点の近くの森の中に、この建物。大山祇神社さん。巨岩に差し掛けるように建物が建てられちょりますので、岩がご神体であることはわかります。
建物には、小さな小さな入り口から背をかがめて入ります。ひっとりやと、なかなかドキドキします。薄暗い建物の中で、大山祇の神様を拝んできました。
よく見てみますと、この山頂界隈、人工的な穴とかがあります。間違いございません。戦争遺跡。この山の北西中腹に、太平洋戦争末期、陸軍第十一師団司令部が置かれたことは、このにっこりにも何度も書いてきました。米軍上陸作戦への対応。なので、この山には夥しい戦争遺跡が今も残ります。改めて、じっくりと藪の中をたつくってみると、たくさん発見できました。
特に、こっから北へ、もう一つのピークへ行く途中の鞍部界隈。今までは山道沿いの遺構しか見ちょりませんでしたが、今日は、杉木立の中へと入り込み、山の中を探索してみました。すごい。
頂上を挟んで、たぶん、たくさんのトンネルが掘られちょったがですね。以前ご紹介した向山戦争遺跡のように。向山の遺跡は、今日確認しましたら、すべて削り取られて道路工事現場になっちょりました。跡形もなし。
しかし、鉢伏山にはまだまだたくさん、そんな未探査のトンネル、壕がたくさんあることが、確認できました。
ここで、本気で米軍上陸に抗う戦争をやるつもりであった、痕跡。硫黄島や沖縄のようになったかもしれない、そんな遺物を、どうやって後世に伝えていったら良いのでしょうか。
そんなことを思いながら、潮見台ニュータウンへ下り、向山の方へ尾根を縦走するも、工事現場になっちょって立ち入り禁止。団地へ戻り、伊達野へ下って、大そね、後免を抜けてながおか温泉へ。20kmちょっとのRUNですが、途中、山を二つ越えてきちゅうので、そこそこカロリー消費にはなりました。
ながおか温泉。ここに、こないだお邪魔した岩手、岩泉乳業さんのドリンクヨーグルトが置いちゃあるがです。高知で唯一。キチンと小さなショーケースにたくさん入れられちゃありました。とてもおいしゅうございました。こういうチャネルを開拓された発想と努力に敬服します。人生、日々勉強ぜよ!