雪の築地、ホルモン丼〔3957〕2014/02/14
2014年2月14日(金)また、雪
今日は東京。雪の東京。先週、あの大雪の東京へ来たばっかしで、また、雪の東京へやって参りました。雪を呼ぶ男と呼んで下さい。
昨日の夕方の飛行機でやって参りました。大岡山のおいしいお蕎麦屋さんで、おいしいお酒とおいしい食べ物を頂きました。東京は、蕎麦屋さんで飲む、という文化があります。色々おいしいおつまみ系で熱燗をやっちょいて、締めにおそば、という感じでしょうか。がっつり食べてグッスリ飲んでしまう高知の文化とはひと味違います。それはそれで、好きです。
で、今朝起きたらまさかの雪。ビックリしました。その、降りしきる雪の中を走って、やって来ました、いつもの築地。雪と言うのに、早朝からたくさんの観光客さんも訪れちゅう築地。先週の雪と違い、今日の雪は随分と水っぽい。ので、道路には積もりません。しかし、服が濡れてくるので、寒うなってきます。そこで。
このところ、東京出張早朝築地RUNでは、きつねやのホルモン丼や煮豆腐が続いちょりました。そこで今朝は、久々に、場内の豊ちゃんでカツ丼でも、と思いよったがです。しかし、この雪。どうしても、ホルモン丼であったまりとうなってしまい、結局きつねやさん。いつものホルモン丼に、今朝は、生卵を落としてもらいました。
この、築地場外もんぜき通りの店々は、この写真のように、道路に面した店構え。吹きさらし。混んでくると、歩道にしつらえられたテーブルで立って食べることになります。すなわち、寒い朝は寒い。このように雪が降りしきるお天気になりますと、なかなか寒い。その寒い中、熱々のホルモン丼を食べる。これ以上の贅沢があるでしょうか。丁度、雪が降る露天風呂みたいな感じ。いつもにも増して美味しゅうに感じたホルモン丼でした。
築地にあるのは、東京都中央卸売市場。世界最大規模の市場やそうです。関東大震災の後、日本橋にあった魚河岸が移転してきたことに始まる、巨大な市場。昔、鉄道輸送が花形やった時代は、扇形の円弧の部分に鉄道のホームがつくられて、荷物の積み降ろしがおこなわれよったという、当時の最新の思想にもとづいてつくられちょった築地。
しかし、手狭になり、衛生的見地からも、豊洲に移転することが決まったそうです。
ただ、反対運動もかなりありました。そりゃあそうです。中央卸売市場だけがあるのであれば問題ないが、築地界隈には、市場と関わりを持つ夥しい店や企業が存在しちょります。それが、市場の移転によってどうなるのか。
そして、社会の流通事情が劇的に変化している現在、市場流通は縮小を続けております。いくら、豊洲に移転してキレイになったからと言うて、もちろんこの流れを変えることはできない。
そんな中、決定された移転。この、場外の賑わいを見るにつけ、とてつもない影響が予想されるところではあります。
この場外もんぜき通りに掲げられた垂れ幕によりますれば、どうやら場外は築地に残ることに決定したようです。豊洲へは行かず。で、鮮魚などのお店を強化し、充実させて集客を図る。
ただ、市場は豊洲に行ってしまうので、場内で働く皆さんがわざわ築地まで食べに来たりすることはないでしょう。今、観光客に依存しているお店はいいですが、場内で働く皆さんが中心のお店は、かなりの努力が必要ということになるがでしょう。
必要不可欠なのは、ゴチャゴチャした、猥雑な賑わい。
平成27年度中での移転を計画しちゅうようですき、メッソ時間はありません。ここは、このままのゴチャゴチャした賑わいで残ってくれることを祈るばかりです。