7ヶ月目〔3101〕2011/10/12
2011年10月12日(水)快晴!
秋晴れ。昨日、にっこり3100回記念日やったもんですきに、震災から7ヶ月目のご紹介をようしませんでした。昨日で、あれから7ヶ月が経ちました。ここは久枝の海岸。今日はホントに穏やかな海。ベンチの猫も眠そうです。
いつもご紹介する、宇佐、真覚寺の住職、静照さんが書いた安政地震後の地震日記を、今日も見てみます。
安政の地震津波から7ヶ月目の宇佐の状況。丁度7ヶ月目、6月5日の日記を土佐弁に読み下しますと、
6月5日 晴天 今朝、庭の前の夾竹桃を切って本堂へ上げた。お昼前、千蓮寺さんがやって来た。丁度お昼くらいに小揺れ。今日も炎暑凌ぎがたく、座ったまんまで汗をぬぐうばあのことしかできざった。夜10時ばあに小揺れ1度。
これを読みますと、だいぶ、余震もおさまって来ちゅうみたいにも見えますが、この前後の日の日記を読むと。そうでもないことがわかります。
6 月6日 晴天 朝6時ばあに地震(小)。8時くらいには中の小。10時ばあに小揺れ。お昼に小揺れ、2時ばあから曇ってきた。午後3時ばあに中揺れ、夜の 8時にまた曇った。夜10時ばあに揺れ(中の小)。夜中の1時にまた揺れた(中の中)。夜、薬師堂の前で踊りがあった。
6月7日 晴天 朝6時ば あに揺れる(中の小)。昨夜から橋田祇園社のお祭りで、若い衆らあが提灯をともし、今朝まで薬師堂で通夜をした。お宮の建物は残ったけんど、その在所の檀 家さんらあの家は流されてしもうたき、こじゃんと淋しいもんぢゃった。詣でるお客さんもない。今夜も踊りがあったけんど、しゅっと終わった。今日は昼の間 1度揺れた。夕方、また揺れた(中の小)。
これを読みますと、日によっては、まだまだ連続して余震が続きゆうことがわかります。だた、ちょっとづつ、減少してきゆう状況もわかりますね。
このちょっと前、6月2日の日記が気になります。
6 月2日 薄曇り 波がこじゃんと高うて浦人が騒ぎ始めた。船を人家より上へと引き上げたりしゆう。浜の畠に波が入ってきた。風吹く。お昼前に雨が少々降っ て、お昼過ぎに晴れた。甑の中に居るみたいに暑かった。西浜へ寺の仕事で行ったけんど、新在所の外れから東町にかけての所が通れんなっちゅう。西浜と新町 の境にも波が入ってきて、往来に悩んだ。波が益々高うなってきた。
以上です。津波のことが住民の頭にこびりついちゅうので、不安でたまらん様子が わかります。この波は、たぶん、日本の南の沖に台風が居って、その影響のもんやと推察できますが、大津波後の宇佐の皆さんにとっては、かなりの恐怖やった ことでしょう。震災から7ヶ月。人々の心はまだまだこれからです。