4ヶ月目〔3008〕2011/07/11
2011年7月11日(月)晴れ!
あれから4ヶ月。梅雨も明け、夏空が広がる季節になりました。ここは、 先月、先々月の11日にもご紹介した南国市久枝の海岸。今朝は穏やかな海。このしゅっと東が物部川の河口で、サーフィンをするヒトも多いがです。今朝も数 人、波に乗りよりましたが、これっぱあ静かな波やったらかなり技術が要りそうです。
あの震災から、地域の防災計画がどんどんと見直されよります。 そう。あれまで、地震対策、津波対策を、本当に真剣に考えてきやあせんかったことがわかりました。我々民間も行政も、みんなあ。この右手の久枝は、高台ま ではとても歩いて逃げれる場所ではありません。小さい平屋の消防屯所の屋上、つまり普通の民家の2階の高さの屋上が、避難場所に指定されちょったりしま す。たぶん、とてもぢゃありません。
まず避難、というのが、今回わかったこととすれば、まず逃げる場所の確保が、至上命題になります。一刻も早 い、「まず逃げる場所」の確保をお願いしたいことろです。鉄筋の頑丈な構築物でもカマンですし、戦争の頃まで空港滑走路のところにあった命山、宝山を、近 くに土盛りしてつくってもエイでしょう。
高知の海岸線には、そんな避難場所が必要なクがたくさんあります。
さて、いつもの、宇佐、真覚寺住職、静照さんの地震日記をみてみましょう。安政地震津波から4ヶ月目。
安政2年3月5日 雨
ちっ と降りよったけんど、朝の10時ばあには晴れた。朝から日没までに3回揺れた。夜7時ばあにはビクリとするばあ揺れて(中の大)、それから小さい揺れが3 つばあ続いた。今晩は蚊が多うて寝れん。今回の震災津波で、季節を取り違えちゅうにかあらん。蚊が出てくるががいっつもよりこじゃんと早い。久しぶりに月 がキレイに見える。
以上、読み下し。余震はまだまだ続きますね。その2日前、桃の節句の日の日記も見てみます。
安政2年3月3日(曇り)
夜 明け前に大雨が降った。同時に小さい揺れが2回。うちの寺に、皆さん、桃の葉を買いに来た。日中は雨も降らず、日も照らず。時節柄、まっこと寂しい節句と なった。普請所は今日も休みなし。夜中は揺れんかった。寺の北の方で喧嘩があった。節句のおきゃくでにかあらん。今晩も蚊が出て寝れん。夕方、腹痛のモン が居るということで、南天の葉を貰いに来た。その頃、地震中揺れ2回。又、続けて小揺れ2回。
普請所へ行くモンらあが呼び合うて、やかましいというたちない。もうまあ夜が明ける。
以上。この時期の日記には、普請所の話題がかなり出て来ます。ようやく本格的な復興が始まったことが伺い知れます。
東日本の本格的な復興を、心から願います。