大正期に建てられた田野村役場庁舎〔2872〕2011/02/25
2011年2月25日(金)晴れ
今日は、お仕事で高知県東部。ここは田野町の街中。丈丈川という川。その畔に、ご覧のような由緒ありげな建物が建っちょります。この建物は、旧役場の建物。大正期に建てられたもので、和風ながですけんどちょっとモダン。そんなに広うはない平屋ですきに、これで役場の仕事を全部しよったがかと思うと、不思議な感じがします。
ところでひまわり太郎の曾祖父は、ここ田野町(当時は田野村)の役場勤めをしよりました。明治12年に28才で田野村戸長役場に勤務を始めて、大正2年までの35年間、どうやら真面目に働きよったようです。この建物は大正13年頃のものらしいので、曾祖父は、この建物では働いちょりません。
この趣のある建築物のことを、どっかに書いちゃああせんろうかと思うて探してみましたら、文化庁が運営する「文化遺産オンライン」というサイトに掲載されちょりました。「近代和風による大正期村役場庁舎の好事例」と書かれちょります。なるほど。
今は、と申しますか、ひまわり太郎が子供の頃からずっと、この建物は閉められたまんま、そのまんまたたずんでおります。中はどんなになっちゅうですろうか。
一度開放し、見せてもらいたいもんです。できれば、耐震補強でもして、中をキレイにし、文化遺産として見学できるようにしたら楽しそうですけんどね。
このしゅっと近くには、藩政期、山内の殿様が参勤交代の際に宿舎とした豪商、岡家の屋敷「岡御殿」があります。こちらは、藩政期の豪商の屋敷がどんなもんか、見学できるようになっちょります。今は昔の豪華なお雛様を飾っちゅうみたいです。
田野は、材木の積出港として、そして高知の城下と大阪の中継港としてこじゃんと栄えた浦。で、豪商もどっしこ居ったようです。古い建物もちらこちらに残っちょりますし、こんな素敵な建物もありますので、そんなものを利用した街づくりをしてみるがも面白そうですな。
しかしこの建物の中、どんなになっちゅうか気になります、まっこと。