物部川は香我美川で鏡川でした〔2652〕2010/07/20
2010年7月20日(火)晴れちょります
今朝も良いお天気。かなり安定した青空になってきちょります。暑い暑い一日になる予感がします。
昨日、一昨日と鏡川に関係するお話でした。で、今朝は、会社の東側を流れる一級河川、物部川が鏡川やったというお話をしましょう。
写真は、会社の東側の土手から北東方向を撮影したもの。もうまあ日が昇り始めます。両岸の堤防の間で本流が蛇行し、その向こうに三宝山が見えよりますね。こないだくらいガイな雨が降ると、河原に見える部分も全部覆い尽くす大河となり、両岸一杯に激流が流れていく物部川。
この川、大昔には香我美川(鏡川)と呼ばれよったらしいがです。高知市内の鏡川は潮江川とか呼ばれよった訳ですきに、こちらが本家鏡川ながかも知れません。で、現在の香美市とか、以前の香美郡、香我美町などの名称は、その鏡川からきちゅうがかも知れんと言われちょります。
で、この、写真を撮っちゅう西岸界隈、物部氏の部民たちが住む物部郷があったがやないかとされ、この下流域を物部川と呼ぶようになり、それが川全体の名称となったという説があるのであります。なかなか説得力があります。
この大河物部川の上流は、とっと向こうに見える四国山中。白髪山から流れ出る槇山川と三嶺に元を発する上韮生(かみにろう)川が大栃で合流し、山の間を縫いながら香長平野に流れ出て豊かな扇状地を形成しちゅうがはご存じの通り。
電源開発の目的で、永瀬ダム、吉野ダム、杉田(すいた)ダムが戦後造られ、今もダム湖を形成しちょります。その、一番上流にある永瀬ダムに、数年前の大雨で土砂が大量に流れ込み、ちょっとした雨で濁ってしまう状況になっちゅうがもご承知の通り。で、大雨のあと、この界隈でもなかなか濁りが消えず、鮎漁とかに甚大な影響を与えちょります。
今一度、鏡川にしたい物部川です。