久礼の海、牛猫とニワトリ〔2420〕2009/11/30
2009年11月30日(月)晴れ!
ここは土佐久礼。高知県中西部、中土佐町の中心地。青柳祐介さんの「土佐の1本釣り」の舞台になった漁師町で、今は新鮮な魚が揃う大正市場で有名ですな。
あと、ここには久礼八幡宮という立派なお宮さんが鎮座しちょります。久礼に来ると必ずお参りすることにしちゅう八幡様。戦国期には一条氏についた後、長宗我部氏配下で戦うた佐竹一族が支配した土佐久礼は、昔も今も漁師町。ここは八幡宮からまっすぐ海に出たところ。丁度漁船が海からモンて来よりました。
この久礼の佐竹氏の一族、上ノ加江城主の佐竹親直さんに長宗我部元親さんの娘が嫁ぎ、大阪の陣まで長宗我部配下で戦い破れた話は以前にも書きました。そこで伊達家の家臣に拾われた佐竹親直さんの息子、つまり長宗我部元親さんの孫が、数十年後に仙台伊達藩で勃発した伊達騒動の主人公の一人になる、てな話もビッシリ書いちょります。くどいですね。
松林の中に座っちゅう像は、青柳祐介さん。似いちゅうがかどうかわかりませんが、ちょっと太めの青柳祐介さん。久礼の名前を全国に知らしめた方ですきに、町長室の壁にも写真が飾っちゃありました。
左下隅に見える牛猫、まるまると肥えちゅうホルスタイン猫。魚屋さんや久礼天屋さんなどが立ち並ぶ久礼ですきに、食べ物には不自由せんがでしょう。この猫は、しゅっと横に車を停めてしゅっと横を歩いても、こちらを振り向きもせずに堂々としちょります。その案内板の前に2羽のニワトリが写っちょりますが、まったくの無関心。いや、まっこと堂々としちょります。牛でも、もうちょっと俊敏に反応しますね。
堤防の彼方に島が2つ。双名(ふたな)島ですな。その昔土佐十景に選ばれたという美しい島。
双名島、漁船、青柳祐介さん、ニワトリ、ホルスタイン猫が調和する久礼の海岸。