嘉永の大地震と純信お馬〔1891〕2008/06/19
2008年6月19日(木)降ったり曇ったり
蒸せました。晴れちゃあしませんが、妙に暑い一日でございましたね。
東北地方では、こないだうち大きい地震があって大変になっちょります。地震、怖いですね、まっこと。高知でも、南海大地震が早晩やってくるということで、あらためてキチンと対策をしちょかんといかんと思うたことです。
高知は、定期的に大地震に見舞われます。一番最近は、昭和21年の南海地震。経験者に話を聴くと、津波がすごかったとか、こぢゃんと怖かったとかおっしゃいます。
が、昭和の南海地震は、定期的に発生する南海地震の中では例外的に小さいがやったそうですね、あれで。歴史的には、684年の白鳳大地震と1707年の宝永大地震が有名。想像を絶するエネルギーと津波で、ものすごい被害やったみたいですけんど、昭和の地震でメッソ、エネルギーを放出できんとためこんじゅう可能性がある今度の南海地震は、こぢゃんと巨大な地震になるかも知れんそうです。
昭和の南海地震の前は、1854年の安政の大地震。安政元年11月5日、と、言われよりますけんど、11月5日は、実はまだ嘉永7年。11月27日から安政ですきに、正確には嘉永の大地震ながですが、一般には安政大地震と呼ばれよります。
ここは物部川沿い、いつもの上岡八幡宮の参道入り口。以前にもご紹介しましたが、この碑には、嘉永7年11月の大地震で、この上岡山の西の河原まで津波が上がってきたことが書かれちょります。こういう先人の教えは、こぢゃんと大切ですね。
ところで話はスッポン変わりますが、よさこい節に謡われた純信お馬のお話、幕末の土佐を彩ったこの話はもちろん実話で、高学歴の破戒僧と美少女のハレンチ話としてよさこい節に謡われ、全国ニュースになりました。この恋仲が近所に知れて謹慎になった純信さんが、お馬を連れて駆け落ちし、讃岐の金比羅さんまで逃げたところで追手に捕縛されて土佐に連行、番所前でさらし者にされた後、追放の刑に処せられたがが安政2年の5月。安政の大地震から半年も経っちゃあしません。う~ん。この禁じられた恋は、あの安政の大変の混乱のなか、燃え上がっちょったということになります。地震で被害を受けた方々からしたら不謹慎極まりないお話やったがでしょうか。それとも気分転換になる楽しいゴシップネタやったがでしょうか。