1月2日、土佐神社から〔1357〕2007/01/02
2007年1月2日(火)朝は静かな雨、けんどぬくいです
2007年2日目の今日。静かに雨が降りゆう高知市内ですが、今朝の最低気温はナント9.4℃。お正月のこの気温はびっくりですね。
皆さん初詣はいかがなされちょりますか。ひまわり太郎は、昨日の元旦、初日の出を拝んだ後、氏神様の潮江天満宮さんへお参りしてきました。高知では一番の初詣客が訪れる潮江天満宮さんですが、程よい人出で、ゆったりとお参りすることができました。まずは、この素晴らしい一年を過ごさせて下さいますことに深く深く「感謝」ですね。
今日は、朝、毎年お参りしよります土佐神社さんへ行っちょりまっした。土佐一ノ宮ですきに、その由緒と雰囲気は他社を圧倒しちょります。写真は今朝の土佐神社。まだ初詣のお客さんはまばらで、露天商の皆さんが準備をしよりました。
この土佐神社、ご祭神は「味すき高彦根神」と「一言主神」。味すきの「すき」は、農具の鋤の、右の力が無い漢字。土佐神社は賀茂社系の古い神社と言われちょりますが、味すき高彦根神さまは、大国主神の子供さん。雄略天皇と時代といいますきに、5世紀の頃の神様。土佐(都佐)国造が土左大神としてお祀りしたのが始まりとも伝えられちょります。
この神様、一言主神と同一神とも言われちょりまして、謎の多い神様。続日本紀では、この神様は雄略天皇の怒りに触れて土佐へ流された神様ということになっちょりますな。
長宗我部元親さんもこの神社を大切にし、大規模な修復工事を行うたとか。現在の、写真の向こうに写っちゅう立派なお社は、元親さんが建立したもの。
もちろん延喜式に掲載されちゅう式内社で、土佐国の一宮。この辺りの地名はそんな訳で一宮と言いますが、高知では「いっく」と読みます。この神社から南へ行ったところにあるJRの駅も土佐一宮(とさいっく)。
子供の頃、父親に連れられて毎年元旦早朝、初日の出前の真っ暗い早朝、ここへ初詣に来ることになっちょりました。まだ、ほとんど初詣のお客さんもいない、シーンっとした境内。その初詣の際に、この建物群の並びは、空から見たら、拝殿から本殿に向かってトンボが飛び込んでいくみたいな形になっちょって「入蜻蛉」形式という、と教えられたことを思い出しました。同じ長宗我部元親さんゆかりの、高知市長浜の若宮八幡宮は、トンボが出て行くような「出蜻蛉」形式。長浜が元親の初陣ですきに、その初陣の陣形をかたどったとも言われちゅうですね。土佐神社の「入蜻蛉」と、対になっちゅうという訳です。
お正月の土佐一宮、土佐神社からおとどけしました。