霊杉〔1139〕2006/05/29
2006年5月29日(月)よう晴れちょります
素晴らしいお天気。心地良い一週間の幕開けになりました。早朝から爽やかな風が吹き抜ける鏡川界隈です。
ここはいつもの潮江天満宮。今日は、皆様にはあんまし知られちゃあせん「霊杉」をご紹介しましょう。「霊杉」と書いて「れいさん」と読みます。
潮江天満宮の拝殿右側に、大山祇神社への小さな参道があります。その参道を進みますと、拝殿の裏手へ。大山祇神社へ登る石段の手前に、この「霊杉」がございます。ただ、柵の中にあるので、近づくことはできません。
この「霊杉」は、その昔天保年間、社殿に支障があるので伐採しよう、という協議が行われた杉の古木。その協議が行われた夜、高知は暴風雨に見舞われ、その杉の古木の枝が大きく曲がってしもうたそうです。で、曲がったお蔭で社殿の害にはならなくなったそうで、伐採計画も中止、これは「奇瑞」ぢゃ、ということで祀られることになったそうです。
昭和20年の戦災で、その古木も焼け落ちてしもうたそうですが、根株は残りました。今でもご覧の様に祀られちょります。そして、その根株の脇には若い杉の木が2本。霊杉の子供でしょうかね。元気にまっすぐ空に向って伸びる若い杉の木が、生命の素晴らしさを教えてくれるのであります。
鎮守の森には不思議が溢れかえり、いつも心を楽しませ落ち着かせ引き締めてくれます。