物部川の土手に咲く米粒詰草〔1136〕2006/05/26
2006年5月26日(金)曇り
今にも雨が落ちて来そうな高知県地方。ところによってはもう降りゆうでしょうね。今日から明日にかけてが雨の予報です。
今朝はトウから南国工場。写真は、こないだ5月16日にアザミをご紹介した物部川の堤防です。国道55号線の青い橋が向こうに見えよります。
今、この土手の上で一番目立つ花は姫女苑(ひめじょおん)。あちこちに白い小さい花を咲かせちょります。アザミは、もう終盤戦といった感じ。で、そういった花々の下に、それこそ雑草のように咲いちゅうのがこれ。米粒詰草(こめつぶつめくさ)でしょう。
この草があるのと無いのとでは、土手の景色がだいぶ違いますな。目立たんけんど無いと寂しい大切な花です。
米粒詰草は、豆科シャジクソウ属の草で、今の季節に黄色い小さな花を咲かせます。花が米粒みたいですきに米粒詰草。この土手には、白詰草も白い花を咲かせちょります。クローバーですな。「詰草」と言えば白詰草ですが、他にも赤詰草やら、この米粒詰草があります。ストロベリーキャンドルという赤い派手な花は、日本名「紅花詰草」というそうです。なかなか豪華な詰草。
さて、なんで詰草というのでしょうか。それは、江戸時代のオランダ商人が、ガラスなどの壊れ物を運ぶ際の詰め物に利用したのに由来するみたいです。成る程。なかなか優雅な由来ですな。
詰草のなかでも一番控えめな感じなのが、この米粒詰草。初夏の川縁の景色の中で、なんとなく縁の下の力持ちのような花を咲かせちょります。