高知空港近くの掩体壕、南国市の史跡として文化財指定される〔1044〕2006/02/23
2006年2月23日(木)晴れ!
今日は清原とか中村とかの所属するオリックスバファローズが2次キャンプにやって来る高知県地方、春の陽気のお天気になりました。ここは南国市。
高知空港の南側、大湊小学校のちくと西側の畠の真ん中で撮影。このにっこりでも何度かご紹介した「掩体壕(えんたいごう)」ですな。この界隈に7基の掩体壕が点在しちょりまして、不思議な不思議な雰囲気を醸し出しちょります。掩体壕は、太平洋戦争当時に日本軍がこさえた、軍用機を敵弾から守るための構築物で、全国に48基現存しちゅうそうです。
そのうち7基がここ南国市前浜に残され、農道の上や畠の真ん中にのっそりと横たわっちゅうという訳ですね。ご覧の手前の掩体壕にはたくさんの弾痕。グラマンの激しい機銃掃射が想像できます。この、黒のマルチを被せた畠、何の畠かはサダカではありませんが、そのど真ん中に、オーノマギルチヤってな感じで掩体壕が鎮座しちょります。写真左端にも1基写っちょりますな。主翼の形に繰り抜かれ、飛行機はバックで入っていきます。プロペラが入り口にツカエんように、上部も繰り抜かれちょります。
今は農機具が置かれたり資材置き場になっちょったりしてホッタラカシですが、この貴重な戦争遺産を保存しようと、市民有志が活動を続けてきたそうです。すばらしいですね。で、その活動の甲斐あって、一昨日の21日、7基すべてを「掩体群」として、南国市史跡の文化財に指定されたそうです。パチパチパチ~!
こういうものこそ後世に伝え、平和の大切さを教える教材として残していかんといかん遺産でしょう。子供たちにわかる説明パネルなどの整備が待たれるところです。