江ノ口川、御幸橋、みゆき地蔵さん〔915〕2005/10/17
2005年10月17日(月)秋晴れ!
見事な秋晴れの朝。涼しい朝になりました。心地よく鏡川から上町二丁目界隈をたつくって来ました。
二丁目から北へ、電車通りを越えて少し行くと北奉公人町。江ノ口川の南側の町。藩政期、武家に仕える奉公人が住まいしたことに由来する町名です。この町出身の維新の志士で有名なのは河野敏鎌(こうのとがま)さん。土佐勤王党に参加、坂本龍馬脱藩の際には、朝倉村まで見送ったのが彼だそうです。維新後、明治政府で大活躍、農商務大臣、司法大臣、内務大臣、文部大臣を勤めた人物。
写真は、江ノ口川、御幸(みゆき)橋から常通寺橋方面を眺めたところ。なかなか風情のある光景です。
ご覧の様に、川沿いには桜並木。春には、それはそれは見事な花を咲かせます。この桜の木を植えたのは、この町内の国吉さんという方やそうです。手前に祠が見えますが、これは「みゆき地蔵」。可愛らしいお地蔵さんがいらっしゃいます。戦災で焼失したのを、やはり、その国吉さんや地元の有志が再建したのだそうです。
江ノ口川は、昔から高知城の外堀として、また、町になくてはならない川として、その存在感を示してきました。しかし、高度成長の時代、旭町の製紙会社が排出する工場廃液で真っ黒く濁り、ポコッポコッとメタンガスが浮かび上がるドブ川となってしまいました。西日本一汚い川と言われた時代です。ひまわり太郎が子供の頃は、江ノ口川と言えば汚いの代名詞でした。
その後工場も閉鎖され、江ノ口川は次第にその美しさと風情を取り戻してきました。あとは生活排水ですね。ここも残していかんといかん高知の風景です。