曙町、これぞ路面電車〔8244〕2025/11/10
2025年11月10日(月)晴れ
昨日は昼から晴れて、暑かったねー。高知市、25℃超えてました。もう、11月やのに。今週もずうっと20℃超えの予報って、やはりすごい。紅葉は大丈夫なのか。
さて。今日は高知大学へ来てます。物部の農林海洋科学部ではなくて、朝倉の本部キャンパス。現在の学長さんは若い頃からの知己でございまして、22年前から20年前にかけては、毎月一緒に熊本県小国町の研究会へ行ってました。福岡空港からレンタカーで。懐かしいねー。
さて。大学前にはとさでん交通の路面電車が走ってます。この曙町界隈の路面電車は、本当に「路面電車」で、路面を走る電車と自動車が錯綜する感じ。これはなかなか珍しいと思う。ここって、場合によっては、自動車が右側車線を走ることになったりします。日本なのに。それは、電車が走る線路の上を自動車も走る構造になってる為に生じる摩訶不思議な事態で、遭遇できたらかなりラッキーです。
この写真をご覧ください。あの電車は向こう向いて走ってて、曙町東町電停を発車したところ。左の車道を、こらから向こうへの車と、向こうからこちらへの車が相対してるの、わかりますよね。こんな場合、向こうへ走る車が電車の後ろについていくケースがある訳です。するとあら不思議。両方向、右側通行で車が走る、という光景が出現する訳だ。いいねー、まさに「路面電車」。
この界隈をGoogleマップで見ると、こう。これ見ただけだと、よくわからんけど、こちらの地理院地図見て何か感じないでしょうか。道路の形状とかで。
そう。ここではかつて、古鏡川が複雑な流路で流れていたことが、この地図の、各所に見られる道のカーブから想像できるではありませんか。
地理院地図の「地形分類図」で見ると、こうだ。かつての流路と現在の道がシンクロしているのが一目瞭然。
扇状地を網の目のように流れる古鏡川。これって、どこかで見た風景だ。そう。物部川の河口西岸界隈。田村遺跡のあるあたりは、古物部川の流路が錯綜し、その自然堤防上に四国最大級の弥生集落が形成されてました。
この鴨部界隈も、同じような地形。つまりここにも弥生集落がありますよね、柳田遺跡とか。つまり、この地形によって古くから人々が暮らし、栄えた地区。鴨部という地名から、加茂氏という中央の有力者が早くから目をつけ、勢力を持っていたことも、伺えます。
そんな場所に陸軍歩兵第四十四聯隊本部ができ、高知大学になりました。さあ、仕事仕事!
