「全共」壮行会!〔8221〕2025/10/18

2025年10月18日(土)晴れ!
「全日本ホルスタイン共進会」というのをご存知でしょうか。概ね5年に1度開催される、乳牛のコンテスト。乳牛が健康で長持ちするために必要な体型の改良度合いを比較し、各都道府県を代表する乳牛が一堂に介して行われる、全国規模のお祭り。
今回は「第16回」となってます。通称「全共」。なんか、左翼の過激派みたいやけど、違います。酪農関係者ならみなが憧れるのが「全共」。
第16回ですが、前回の第15回は2020年10月開催予定で、まさにコロナ真っ最中だったことにより中止になってます。なので2015年に開催された第14回以来10年振り。中止になっても、回数は増えていくのが「全共」。
実はその前、2011年に第13回全共が開催される予定でしたが、ご承知の通り2011年は東日本大震災の年。第13回も、已む無く中止になっています。
そんなこんなで10年振りの「全共」。今回の開催場所は北海道。北海道勇払郡安平町。札幌から車で70分、新千歳空港から車で20分なので、比較的交通の便が良い場所。やけど、北海道。高知からはとってもなく遠いよね。
今回、地区予選を勝ち抜いて高知代表として出品されるのは、南国市の川村牧場さんと、土佐町の宮本牧場さん。本人たちだけでなく、関係者の皆さんも盛り上がってます。なんせ、10年振りですきんね。
今日は、その2牧場の活躍を祈る壮行会。南国市のJAさんで、開催されました。高知から北海道まで、このトラックに乳牛乗せて運んでいきます。北海道まで丸2日。大変やねー。
行って滞在して参加して帰ってきて11日間、手が取られてしまいます。当事者にとっては負担が大きい「全共」参加。しかし、なんと申しましても10年振り。次回が5年後とすれば、なかなかに貴重な機会。大変やけど、楽しんできてください!
で。余談ですが、僕が「全共」で思い出すのは。
あれは1884年のこと。大学卒業後、岡山大学農学部で研究生をやってた年の夏休み、1ヶ月ほど、北海道を自家用車で巡りました。そのうち1週間を過ごしたのが、東藻琴村。そこに、高知出身の馬喰さん、楠目久定さんが住んでおり、酪農研修がてら、お邪魔させて頂いた訳です。遠い親戚の、親戚。
実はその楠目牧場の乳牛が、全日本ホルスタイン共進会でグランドチャンピオン、つまり日本一になっていたのです。その牛も、見せて頂きました。
いやー、強烈なおんちゃんでした、楠目さん。その当時、金を掘り当てると申してました。で、掘ってみたら金ではなくて温泉がでた、と。
今調べてみると、その温泉を活用して温泉旅館もやってたみたいですね。それは、僕が訪問した後のこと。しかし金を掘るのを諦めてなかったのでしょう。2011年の、こんな記事を発見。すごいね。相変わらずの楠目さんでした。
東藻琴村も、今は合併で大空町。僕がお邪魔してから40年以上が経過しました。全国ホルスタイン共進会と聞くと、今でもあの40年前の風景を思い出します。