よさこい2025、本番〔8152〕2025/08/10

2025年8月10日(日)小雨
よさこい本番。やはりよさこいの醍醐味は8月10日、11日やね。街にはたくさんの踊り子さん、見物客、観光客が溢れてます。なんか、ワクワクするよね。そして、血が騒ぐ。
このにっこりには幾度も幾度も幾度も書いてきた、僕とよさこいの関わり。20歳代の僕の夏は、よさこいの夏だった。もう30年以上も前の話か。
あれからよさこいも、随分と変遷しました。運営も洗練され、情報化も進んで、みなさん効率的に回られているようです。善き哉善き哉。
あの頃のとんでもない混沌、カオスは、それはそれで今となっては楽しい思い出やけどね。帯屋町は対面通行で、すれ違うと、双方の地方車の爆音が入り混じって何が何だか。それでも、自分のチームの踊り子さんには音を届けたいので、地方車は余計にボリュームを上げる。すごかったね。帯筋の巨大トレーラーが柳町でカーブをい曲がりきれずに立ち往生したのも、懐かしい。待ち時間の音規制も今ほど厳しく無くて、僕らはいろんなチームの踊り子さんを相手に小バンドで大道芸みたいなことやったりして。荷台にラジカセをくくりつけ、お母さんが押す自転車の後ろで踊る娘さんが2人。そんなこともありました。いや、年寄りの戯言です。はい。
以前、母方の実家の方で、よさこいの初期音源レコードがでてきた話、書きました。母方の祖父は、大橋通りの商店街で商売し、商店街の組合で振興に取り組んでました。よさこいの立ち上げにも関わったと聞いてます。第一回から踊ったりして。そう。酒屋を営みながら、歌舞音曲の類も好きだった、祖父。
その長男、つまり母の兄も、酒屋を営みながら独学でエレクトーンやスチールギターを習得し、ホテルニューコウチの屋上ビヤガーデンで演奏したりしてました。
僕も、極めて自然に小学生の頃から大橋通りチームでよさこいを踊り、青果の堀田チームで踊り、高校生の頃からバンドで地方車に乗り、そして20歳代から30歳代前半の夏は、よさこいの夏だった。DNAでしょうか(笑)
よさこいは「イベント」ではなく、「お祭り」である。観光振興の為に組み立てるもの、ではなくて、皆んなが心から楽しんでいるところに、結果的に観光客が集まってくるもの。行政には、そういった視点を持って欲しい。踊り子さんファーストで。よさこいは「お祭り」であるという「文化」。
今、県立文化施設の指定管理公募をめぐって、突然、政策転換が進められ始め、現場はかなり混乱しています。知事は、自分の発言が、高知の文化を担っている人たちの言うてることとまったく噛み合っていないこと、気付いているのかな。視点が完全にずれている。
よさこいを単なる「観光イベント」と見做していたら、現在のような賑わいは絶対になかった。お祭り、文化を金儲けイベントを捉えてたらね。それと同じだよ。
ここは今朝、準備が進む高知駅前会場。今年から審査会場になりました。これについては、踊り子さんたちから色んな話、聞こえてきますね。それについてはまた今度。
ともあれ、今日明日、思い切り楽しもう。熱中症予防にとってはありがたいお天気ですきんね。