丹那トンネル貫通とシーネンツェッペリン〔8100〕2025/06/19

2025年6月19日(木)晴れ!
今日も暑いねー。梅雨ど真ん中やけど、晴れた日が続きます。そんな6月19日。
6月19日を調べてみると、1933年(昭和8年)6月19日、このにっこりでは幾度も取り上げてきた「丹那トンネル」が貫通してます。
日本の土木史上でも屈指の難工事であった丹那トンネルが、1918年の着工以来、なんと15年もかかっての貫通。それは、断層破砕帯からの大量湧水があったのが、大きな要因でした。水が豊かな農業地帯だった丹那盆地から水が抜けてしまったという丹那トンネル工事。
鉄道史に残るできごとだったので、僕の愛読書「鉄道手帳」にも載ってるかな、と思って見てみたけど、載ってませんでした。この手帳のカレンダーには、その日にあった鉄道のトピックを詳しく書いてて飽きません。6月19日だと、京成電鉄でAE100型スカイライナーが1990年にデビューしたり、国鉄型DD16形ディーゼル機関車の運用が2022年に終了したりしてます。興味、ないですか?
今週のトピックだと、1931年6月21日、ドイツ国鉄のプロペラ推進式車両「シーネンツェッペリン」が高速試験で時速230.2kmを記録してます。当時としては世界最速記録。航空機用エンジン搭載のガソリン推進式鉄道車両だって。ドイツもすごいこと考えるねー。このスピード、1954年にフランス国鉄の電気機関車が243kmを出すまで24年かも破られなかった記録で、ガソリン推進式としては、このスピード記録は今も破られてないんだそう。
そのフォルムは、新幹線に似てますな。
車両の後部で大きなプロペラがブンブン回る訳で、なかなかの迫力だったことでしょう。と思って探してみたら、実際に走っている動画がありました。なるほど。こりゃあ、なかなか、迫力あるけど危ない。こんなのがホームに入ってきたら危なくて仕方がない。そして何より、後部にプロペラをつける為、客車を連結できないという致命的弱点もあって、実用化には至らなかったんだそう。人類の試行錯誤って、奥が深い。
丹那トンネルの話でした。実は高知県でも、鉄道トンネルではないけど、大量湧水で極めて難しい工事になった道路トンネルがあります。愛媛県の落出と高知県の檮原を結ぶ国道440号線の、地芳トンネル。この県境トンネルは、上の山が石灰岩層の山で、大量の水を含んでおります。トンネル工事も、石灰岩層にぶちあたったところで大量湧水に悩まされ、最新の工法が駆使されて、やっと開通したそうです。
四国カルストの石灰山ですきんねー。なかなか難しい。といった地芳トンネルの話はまた今度。
さあ、今日も暑いけど頑張って仕事仕事!