染井村民もビックリ〔7654〕2024/03/30
2024年3月30日(土)晴れ!
昨日の高知市最高気温は25.7℃。夏やね。今日も暑いという予報なので、桜の花も一気に咲くんではないでしょうか。昨日、東京でも桜の開花が宣言されたとのこと。いつもは早い東京が、今年は遅かったねー。桜の樹にも、個体差もあるし環境もあるし、場所場所で咲く時期が違ってきます。昨日、四国山中の土佐穴内駅で、満開の桜を見ました。
写真は弊社、本社棟前の桜。ここの桜は毎年遅いけど、やっと咲き始めてます。弊社の開花宣言は、どうやら今日ですね。桜が咲くと、その下で事務員さんたちがお弁当広げてお昼ご飯、という風景が見られる本社棟前。
で、現代日本で「桜」といえば、ソメイヨシノ。ご承知の通り、江戸時代に開発された栽培品種。それまでは、桜といえばヤマザクラ。ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラを交配してできた種間雑種で、挿し木とか接木で増やすしかない、サクラ。ソメイヨシノができたのは江戸時代でも末期のことなので、時代劇にソメイヨシノが登場するのは、時代考証的には×やけど、まあ、いいと思う。
ヤマザクラは、花が咲く時に小さな赤い葉っぱも見えるけど、ソメイヨシノは葉っぱが見えず花だけになるので、好まれる訳やね。特に、昭和になってから、それも戦後になってから、積極的に多くのソメイヨシノが植えられたので、今ではサクラといえばソメイヨシノ、となりました。この本社棟前のサクラも、ソメイヨシノ。
その名称の由来は、江戸郊外、染井村に集まっていた造園業者、植木職人によって育成されたサクラであることからきてます。ウィキによりますれば、最初は奈良の吉野の桜にちなんで「吉野桜」として売り出したけど、吉野の桜はヤマザクラであり、それと混同されてはいかん、ということで「染井吉野」にした、という話。
では、その染井村はどこか。
染井村の中心部は、現在の山手線、駒込駅と巣鴨駅の間の北側。この辺。地質図で見るとこうなっていて、更新線段丘上だ。今昔マップで明治の頃の地図を見ると、ここに「染井」という地名が残っています。まだ、田畑の多い東京の郊外。「染井」という地名は戦後の地図まで残っているけど、1960年代になると、消えました。
今は、染井霊園と染井通りと六義園染井門に、その名を残すばかりなり。六義園は「りくぎえん」で、染井村の方に開く門が染井門。
「染井村」は消えたけど、染井の名前は、知らない人がいないくらい広がった、戦後の日本。染井村民もビックリ。緑の山中にドーンと咲くピンクのヤマザクラもいいけどね。
さあ。コロナが5類になって初めての春。今年もお花見しなくっちゃ。